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詠斗と同じ部屋になれなかったから落ち込んでいるわけじゃないと自分に言い聞かせた次の休憩時間、燐音と同じ赤色を引いたクラスメートが近づいてきた。
背が低くて色黒の彼の名前は残念だけれど覚えていない。
「なぁ、ちょっと」
と、自分から近づいてきたわりになんだか嫌そうな顔をしている。
「な、なに?」
「俺、お前と同じ部屋になったんだけどさ、間山くんが変えてくれって言うから、部屋交換したから」
そう言って彼が見せてきたのは青色の割り箸だった。
「え!?」
突然のことで思考が追いつかずに目を丸くして彼を見つめる。
彼は何度も説明するのがめんどくさいのか、ちょっと短気なのか、チッと舌打ちをして「だから、親睦会の時にお前と同室になるのは俺じゃねぇから」
ダンッと燐音の机を叩いて言う。
燐音はコクコクと何度も頷いた。
詠斗と同じ部屋になれなかったから落ち込んでいるわけじゃないと自分に言い聞かせた次の休憩時間、燐音と同じ赤色を引いたクラスメートが近づいてきた。
背が低くて色黒の彼の名前は残念だけれど覚えていない。
「なぁ、ちょっと」
と、自分から近づいてきたわりになんだか嫌そうな顔をしている。
「な、なに?」
「俺、お前と同じ部屋になったんだけどさ、間山くんが変えてくれって言うから、部屋交換したから」
そう言って彼が見せてきたのは青色の割り箸だった。
「え!?」
突然のことで思考が追いつかずに目を丸くして彼を見つめる。
彼は何度も説明するのがめんどくさいのか、ちょっと短気なのか、チッと舌打ちをして「だから、親睦会の時にお前と同室になるのは俺じゃねぇから」
ダンッと燐音の机を叩いて言う。
燐音はコクコクと何度も頷いた。