予期せぬ同室が始まって一週間が経過していたけれど、まだ詠斗の部屋の修理は終わっていないようだった。
このあたりは古い民家が多くて業者がすべて出払っているという。
その間に何度か雨が降る日があったため詠斗の元も部屋は被害が拡大してしまったらしい。
先生からその説明を受けて詠斗と燐音は部屋の確認をしに行ってみたところ、言われていた通りの惨状になっていた。
床にはビルーシートが張られていて、天井の一部は雨のせいで黒ずんでいる。
穴が開いている様子はないが、そこから雨漏りしているようだった。
「これじゃもうしばらく部屋は使えないな」
そう言った詠斗はなんだか嬉しそうな顔をしていたけれど、燐音は見て見ぬ振りをした。
そしてその日はもうひとつ大きな出来事があった。
「えー。それでは来週の親睦会についての説明をする」
6時間目はロングホームルームになっていたのでなにをするのだろうかと思えば、担任の先生からそんなことを言われた。
入学してすぐの時期に親睦会があることは知っていたけれど、色々とあってすっかり失念していたのだ。
このあたりは古い民家が多くて業者がすべて出払っているという。
その間に何度か雨が降る日があったため詠斗の元も部屋は被害が拡大してしまったらしい。
先生からその説明を受けて詠斗と燐音は部屋の確認をしに行ってみたところ、言われていた通りの惨状になっていた。
床にはビルーシートが張られていて、天井の一部は雨のせいで黒ずんでいる。
穴が開いている様子はないが、そこから雨漏りしているようだった。
「これじゃもうしばらく部屋は使えないな」
そう言った詠斗はなんだか嬉しそうな顔をしていたけれど、燐音は見て見ぬ振りをした。
そしてその日はもうひとつ大きな出来事があった。
「えー。それでは来週の親睦会についての説明をする」
6時間目はロングホームルームになっていたのでなにをするのだろうかと思えば、担任の先生からそんなことを言われた。
入学してすぐの時期に親睦会があることは知っていたけれど、色々とあってすっかり失念していたのだ。