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「じゃ、昼飯行こうか」
昼時になってひとりで売店で買ったパンを食べようとしていたところ、京介と克也がやってきてそう言った。
「えっと……?」
詠斗はすでに食堂へ行っていていないし、今更約束どおりのことをしてもらう必要はない。
だから燐音は笑顔で「さっきはありがとう。もう、大丈夫だから」と頭を下げた。
これでふたりは好きなように昼食を取れると思ったのだけれど。
「なに言ってんだよ。一緒に昼食いに行こうぜ」
と、京介に肩を組まれて焦った。
「あ、あれは嘘だったんじゃ?」
とまどう燐音にふたりは「嘘じゃねぇよ、一緒に食べたくて誘ったんだからさ」と続ける。
そんなつもりは毛頭なかった燐音はとまどい、教室内へ視線を向ける。
だけどここは全寮制の男子校。
自分たち以外の生徒たちは我先にと食堂へ行って、いなくなってしまっていた。
「えっと、でも、僕なんかと一緒にいると君たちまで変な目で見られるかもしれないから」
早口にそう伝えると、京介と克也は目を見交わせた。
「じゃ、昼飯行こうか」
昼時になってひとりで売店で買ったパンを食べようとしていたところ、京介と克也がやってきてそう言った。
「えっと……?」
詠斗はすでに食堂へ行っていていないし、今更約束どおりのことをしてもらう必要はない。
だから燐音は笑顔で「さっきはありがとう。もう、大丈夫だから」と頭を下げた。
これでふたりは好きなように昼食を取れると思ったのだけれど。
「なに言ってんだよ。一緒に昼食いに行こうぜ」
と、京介に肩を組まれて焦った。
「あ、あれは嘘だったんじゃ?」
とまどう燐音にふたりは「嘘じゃねぇよ、一緒に食べたくて誘ったんだからさ」と続ける。
そんなつもりは毛頭なかった燐音はとまどい、教室内へ視線を向ける。
だけどここは全寮制の男子校。
自分たち以外の生徒たちは我先にと食堂へ行って、いなくなってしまっていた。
「えっと、でも、僕なんかと一緒にいると君たちまで変な目で見られるかもしれないから」
早口にそう伝えると、京介と克也は目を見交わせた。