ふたりとも詠斗に負けず劣らずのイケメンで、昨日の自己紹介のときにすっかり名前を覚えていた。
「詠斗、霞くんが困ってるだろ」
「そうそう。それに霞くんは俺たちと先に約束してたんだ。な?」
そう言い出したふたりに燐音はまばたきを繰り返した。
そんな約束をした覚えはないし、なにより昨日はクラスメートの誰ともほとんど会話していない。
一体どういうことだろうとふたりへ視線を向けた時、京介がアイドル顔負けのウインクをしてきた。
それで察した燐音は「そ、そうなんだ」と、話を合わせることにした。
ふたりは困っている燐音を見て助け舟を出してくれたに違いない。
「なんだ。そうだったのか」
それなら仕方ないと残念そうな表情になる詠斗を見て少し可哀想な気がしたけれど、これ以上下手に目立つのも嫌なので内心ホッとしていたのだった。
「詠斗、霞くんが困ってるだろ」
「そうそう。それに霞くんは俺たちと先に約束してたんだ。な?」
そう言い出したふたりに燐音はまばたきを繰り返した。
そんな約束をした覚えはないし、なにより昨日はクラスメートの誰ともほとんど会話していない。
一体どういうことだろうとふたりへ視線を向けた時、京介がアイドル顔負けのウインクをしてきた。
それで察した燐音は「そ、そうなんだ」と、話を合わせることにした。
ふたりは困っている燐音を見て助け舟を出してくれたに違いない。
「なんだ。そうだったのか」
それなら仕方ないと残念そうな表情になる詠斗を見て少し可哀想な気がしたけれど、これ以上下手に目立つのも嫌なので内心ホッとしていたのだった。