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寮の朝食は基本和食で、食欲旺盛な男子生徒たちはみんなお代わりをシていた。
その反面食の細い燐音はいっぱい食べるだけで精一杯で、お代わりを口にかきこんでいる詠斗を置いて先に部屋に戻ってきていた。
今日から普通授業になるので教科書と筆記用具を次々に真新しいカバンに詰めていく。
そのときふとノートに自分の名前を書いていないことに気がついた。
教科書はまぁいいとして、ノートは提出することがあるからちゃんと書いておかないといけない。
そう思ってネームペンを取り出したとき、ドアが開いてようやく詠斗が戻ってきた。
かなりお腹が膨れたようで、その顔は満足そうに微笑んでいる。
「燐音ってあんまり食べないんだな? あんな量で足りるのか?」
「平気だよ。僕はあまり運動しないし」
「ふぅん?」
それでも詠斗は不思議そうな表情を顔に貼り付けたままで、突然上着を脱ぎ始めた。
「なっ!? 急になに!?」
慌てて両手で目元を覆う燐音に「なにって、制服に着替えるんだけど?」とキョトンとした顔になる詠斗。
そうだった。
寮の朝食は基本和食で、食欲旺盛な男子生徒たちはみんなお代わりをシていた。
その反面食の細い燐音はいっぱい食べるだけで精一杯で、お代わりを口にかきこんでいる詠斗を置いて先に部屋に戻ってきていた。
今日から普通授業になるので教科書と筆記用具を次々に真新しいカバンに詰めていく。
そのときふとノートに自分の名前を書いていないことに気がついた。
教科書はまぁいいとして、ノートは提出することがあるからちゃんと書いておかないといけない。
そう思ってネームペンを取り出したとき、ドアが開いてようやく詠斗が戻ってきた。
かなりお腹が膨れたようで、その顔は満足そうに微笑んでいる。
「燐音ってあんまり食べないんだな? あんな量で足りるのか?」
「平気だよ。僕はあまり運動しないし」
「ふぅん?」
それでも詠斗は不思議そうな表情を顔に貼り付けたままで、突然上着を脱ぎ始めた。
「なっ!? 急になに!?」
慌てて両手で目元を覆う燐音に「なにって、制服に着替えるんだけど?」とキョトンとした顔になる詠斗。
そうだった。