☆☆☆
長い入学式が終わって昇降口へと向かうとまだまだ生徒が団子状態で、張り出されたクラス表を確認していた。
クラスを見て喜んで飛び跳ねる者。
特に反応を見せずに校舎内へと入っていく者。
ほとんどの生徒が校舎の中へ入って言ったタイミングで、ようやく張り紙を確認した。
生徒の名前は1年A組にあった。
3階にある1年A組は西階段から一番近い場所にあり、生徒が教室へ入ったときにはもうほとんどのクラスメートたちが教室内にいた。
そんな中に生徒が入っていくとみんなの視線が集まり、会話がとまった。
「おい、あれ……」
「まじかよ」
そんな声があちこちから聞こえ始めたかと思うと、笑い声も耳朶を震わせた。
生徒は視線を向けることもなく、自分の名前が書かれた席へと向かい、着席した。
カバンを机の横にかけると、そのまま突っ伏して目を閉じる。
先生が来るまでどうせやることもない。
そう思っていたとき、突然教室内がざわめいた。
一瞬自分の容姿に驚いた生徒たちが声をあげたのかと思ったが、こんなズレたタイミングでそれもないだろう。
どうしたのだろうと少しだけ顔を上げて教室内を確認してみると、入学式のときにひときわ目立って見えた明るい髪色の男子生徒が入ってきたところだった。
長い入学式が終わって昇降口へと向かうとまだまだ生徒が団子状態で、張り出されたクラス表を確認していた。
クラスを見て喜んで飛び跳ねる者。
特に反応を見せずに校舎内へと入っていく者。
ほとんどの生徒が校舎の中へ入って言ったタイミングで、ようやく張り紙を確認した。
生徒の名前は1年A組にあった。
3階にある1年A組は西階段から一番近い場所にあり、生徒が教室へ入ったときにはもうほとんどのクラスメートたちが教室内にいた。
そんな中に生徒が入っていくとみんなの視線が集まり、会話がとまった。
「おい、あれ……」
「まじかよ」
そんな声があちこちから聞こえ始めたかと思うと、笑い声も耳朶を震わせた。
生徒は視線を向けることもなく、自分の名前が書かれた席へと向かい、着席した。
カバンを机の横にかけると、そのまま突っ伏して目を閉じる。
先生が来るまでどうせやることもない。
そう思っていたとき、突然教室内がざわめいた。
一瞬自分の容姿に驚いた生徒たちが声をあげたのかと思ったが、こんなズレたタイミングでそれもないだろう。
どうしたのだろうと少しだけ顔を上げて教室内を確認してみると、入学式のときにひときわ目立って見えた明るい髪色の男子生徒が入ってきたところだった。