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互いの気持ちを伝えあった翌日、警察から燐音に電話があって子猫の親が見つかったと報告を受けた。
ふたりで飼い主の元へ連れていくと、そこには小学生くらいの女の子が待っていて、泣きながら子猫を抱きしめていた。
「白ちゃん! よかった、よかったぁ!」
ギュッと抱きしめた子猫も嬉しそうにミャアと泣く。
まるで犬みたいな名前だけれど、白は無事に飼い主のもとへ帰れたことになる。
そして詠斗と手を繋いで男子寮へ戻ったときだった。
「おぉ、ちょうど今作業が終わったところだよ」
と、男子寮の先生が声をかけてきた。
作業ってなんだろうと詠斗と視線を見交わせたとき、階段から作業着姿の男性が折りてきた。
「これでも雨漏りはしないと思います。それに畳も真新しいものになっています」
「助かったよ、ありがとう」
作業員と先生の会話に燐音と詠斗が同時に目を見開いた。
ついに詠斗の部屋の修復が終わってしまったらしい。
互いの気持ちを伝えあった翌日、警察から燐音に電話があって子猫の親が見つかったと報告を受けた。
ふたりで飼い主の元へ連れていくと、そこには小学生くらいの女の子が待っていて、泣きながら子猫を抱きしめていた。
「白ちゃん! よかった、よかったぁ!」
ギュッと抱きしめた子猫も嬉しそうにミャアと泣く。
まるで犬みたいな名前だけれど、白は無事に飼い主のもとへ帰れたことになる。
そして詠斗と手を繋いで男子寮へ戻ったときだった。
「おぉ、ちょうど今作業が終わったところだよ」
と、男子寮の先生が声をかけてきた。
作業ってなんだろうと詠斗と視線を見交わせたとき、階段から作業着姿の男性が折りてきた。
「これでも雨漏りはしないと思います。それに畳も真新しいものになっています」
「助かったよ、ありがとう」
作業員と先生の会話に燐音と詠斗が同時に目を見開いた。
ついに詠斗の部屋の修復が終わってしまったらしい。