☆☆☆
誰かを好きになっても告白することはない。
そんなこと、できるはずがなかった。
芸能人に恋したときにはすぐに諦めがついて割り切ることができたけれど、現実の世界で、しかも同じクラスの相手を好きになるとそう簡単に割り切ることができずにいた。
毎日彼のことを目で追いかけて探してしまう。
一瞬でも視線がぶつかれば心臓が大きく跳ねて、破裂してしまいそうになる。
家に帰っても、お風呂に入っている時も、眠る前も彼のことをずっと考えてしまう。
こんなに苦しいことが恋なのだと、中学2年生で知った。
『好きです、付き合ってください!』
こんな苦しい恋を沢山の人がしているらしい。
燐音はその可愛らしい容姿からよく女子生徒に呼び出されて、告白をされた。
今日の相手は3年生の小柄な先輩で、申し訳ないけれど見たこともない人だった。
先輩の方は校舎内で燐音のことを初めてみた瞬間から好きになって、こそこそと教室や昇降口まで見に来ていたようだ。
顔を真赤に染めて告白してくる先輩は可愛かった。
誰かを好きになっても告白することはない。
そんなこと、できるはずがなかった。
芸能人に恋したときにはすぐに諦めがついて割り切ることができたけれど、現実の世界で、しかも同じクラスの相手を好きになるとそう簡単に割り切ることができずにいた。
毎日彼のことを目で追いかけて探してしまう。
一瞬でも視線がぶつかれば心臓が大きく跳ねて、破裂してしまいそうになる。
家に帰っても、お風呂に入っている時も、眠る前も彼のことをずっと考えてしまう。
こんなに苦しいことが恋なのだと、中学2年生で知った。
『好きです、付き合ってください!』
こんな苦しい恋を沢山の人がしているらしい。
燐音はその可愛らしい容姿からよく女子生徒に呼び出されて、告白をされた。
今日の相手は3年生の小柄な先輩で、申し訳ないけれど見たこともない人だった。
先輩の方は校舎内で燐音のことを初めてみた瞬間から好きになって、こそこそと教室や昇降口まで見に来ていたようだ。
顔を真赤に染めて告白してくる先輩は可愛かった。