☆☆☆
メガネなしで1日過ごしたけれど、やはりソワソワして落ち着かない。
高校に入学してからほとんど外すことがなかったから、顔あたりが軽くてスースーする気もする。
「詠斗、今日部活って休みだったよね?」
バスケ部の1年生は水曜日が休みになっていて、今日はその水曜日だった。
「休みだよ」
変える準備を進めていた詠斗が手を止めて顔をこちらへ向ける。
その顔は出会ったときよりもシュッと顎が尖って見えた。
「あれ? ちょっと痩せた?」
「あぁ。そうかも。やっぱり運動始めたら自然と落ちるよなぁ」
詠斗はそう言って自分の顎を手のひらでさすった。
前よりもかっこよくなった詠斗にドキリとする。
「なに? 俺に見とれてた?」
ニヤリと笑って聞いてくる詠斗にそっぽを向いて「別に」と答える。
肯定するのがなんだか悔しい。
「で、今日はなにか用事でもあるのか?」
そうだった。
メガネなしで1日過ごしたけれど、やはりソワソワして落ち着かない。
高校に入学してからほとんど外すことがなかったから、顔あたりが軽くてスースーする気もする。
「詠斗、今日部活って休みだったよね?」
バスケ部の1年生は水曜日が休みになっていて、今日はその水曜日だった。
「休みだよ」
変える準備を進めていた詠斗が手を止めて顔をこちらへ向ける。
その顔は出会ったときよりもシュッと顎が尖って見えた。
「あれ? ちょっと痩せた?」
「あぁ。そうかも。やっぱり運動始めたら自然と落ちるよなぁ」
詠斗はそう言って自分の顎を手のひらでさすった。
前よりもかっこよくなった詠斗にドキリとする。
「なに? 俺に見とれてた?」
ニヤリと笑って聞いてくる詠斗にそっぽを向いて「別に」と答える。
肯定するのがなんだか悔しい。
「で、今日はなにか用事でもあるのか?」
そうだった。