☆☆☆
「燐音、大丈夫か?」
そんな声が聞こえてきて燐音の意識が急浮上した。
ハッと大きく息を吸い込んで目を開けると、そこには心配そうに覗き込んでくる詠斗の顔があった。
「え……?」
勢いよく上半身を起こしてみるとそこはいつもの男子寮の部屋で、窓からは白い朝日が差し込んできている。
「僕、どうして……」
まだ心臓がバクバクしていて、目の前の光景が信じられない。
あたりは真っ暗で詠斗はいなくなってしまったんじゃなかったのか?
それが悪い夢だと気が付いたのは、詠斗が燐音の額に触れたときだった。
「すっげぇうなされてたから起こした。大丈夫か?」
「僕がうなされてた?」
聞き返しながら自分の体が汗でぐっしょりと濡れていることに気が付いた。
ひどく悲しくて怖い夢だった。
詠斗を失って、真っ暗闇の中に取り残される夢。
思い出しただけでひどく恐ろしくて、身震いをした。
「あぁ。悪い夢でも見てたのか?」
「燐音、大丈夫か?」
そんな声が聞こえてきて燐音の意識が急浮上した。
ハッと大きく息を吸い込んで目を開けると、そこには心配そうに覗き込んでくる詠斗の顔があった。
「え……?」
勢いよく上半身を起こしてみるとそこはいつもの男子寮の部屋で、窓からは白い朝日が差し込んできている。
「僕、どうして……」
まだ心臓がバクバクしていて、目の前の光景が信じられない。
あたりは真っ暗で詠斗はいなくなってしまったんじゃなかったのか?
それが悪い夢だと気が付いたのは、詠斗が燐音の額に触れたときだった。
「すっげぇうなされてたから起こした。大丈夫か?」
「僕がうなされてた?」
聞き返しながら自分の体が汗でぐっしょりと濡れていることに気が付いた。
ひどく悲しくて怖い夢だった。
詠斗を失って、真っ暗闇の中に取り残される夢。
思い出しただけでひどく恐ろしくて、身震いをした。
「あぁ。悪い夢でも見てたのか?」