普段から風呂は別々に入っていたけれど、今日は「先に行ってくる」と告げること無く、燐音はひとりで風呂へ向かった。

熱いシャワーを浴びていると少しだけ気持ちが落ち着いてスッキリしたけれど、部屋に戻る廊下を歩いている中でまたムカムカとした気持ちが沸き起こってきてしまった。

結局その後ろくに会話をすることなく、ふたりは背中を向けて眠りについたのだった。