「............っ、でも、俺は、
結実さんのこと、女性として好きですよ」
「............、それはね、勘違いだよ。
ヒヨコがお母さんと思っちゃうのと同じ」
直生くんの気持ちを無下にしちゃいけないけど。
直生くんは、〝弟のような存在〟から。
〝義理の弟〟になるんだから。
気まずくならないようにするのが私の役目だ。
そう思っていると........................
---------ピロンと、スマホの通知が鳴った。
送り主は章生くんで。
「あっ、直生くん!章生くん、もーすぐ来るって!
直生くんも、章生くんの車乗ってく?」
せっかくだから、一応、直生くんに声をかけた。