直生くんの方を見てられなくて、俯いた瞬間。
「...............結実さん、これ飲んでください」
ぶっきらぼうな声と共に、
頬に押し付けられた、〝天然水〟と書かれたペットボトル。
「..................、あり、がと、直生くん、」
私は直生くんにお礼を言うと、
そのまま、ひと口水を飲んだ。
それと同時に気づいたのは.....................
──────紛れもない違和感。
「..............................っ、」
顔を上げて、直生くんの顔を確認してみると。
心なしか、真っ赤な直生くんの顔。