そう思っていると........................



「.........つか、もーちょい落ち着かないと、
そのうち、兄貴に愛想尽かされますよ、」



私に視線を合わせないまま。



............なんなら、本に目を向けたまま話す直生くん。



そんな直生くんを見つめながら...............



「............、大丈夫。章生くんは優しいもん。昔から」

「...............、俺には厳しいですけど?」



私は静かに話し始めた。



「日本人離れした髪色に、目の色。
からかわれてばっかだけど、章生くんはずっと味方だし」

「..................、そーいう性格ですからね、兄貴、」



子供の頃から、
章生くんに感謝してるっていう話を。