でも..............................



「ん。あれ.見て」



そう言って後ろを指さす直生くん。



「.........、あー、自転車、か、」

「そ、だから気にしなくて良いですよ」

「............そっか、」

「......、ま、何かあったらいつでも連絡ください。
俺、結実さんの、〝義弟〟になるんで力になります」

「.........ありがと、直生くん」



直生くんにお礼を言ったと同時。



「結実ーー!」



河川敷の上から私の名前を呼ぶ声が聞こえてきて。



確認するように、橋の下から出て顔を出すと。



「あっ、章生くん!」



予想通りの人物、章生くんの乗る車があった。