二十歳未満の喫煙及び飲酒は違法行為
十八歳以上は成人なのに、十九歳の私は制限のかかった大人と言うことなんでしょうか?
東雲 カスミ 十九歳はアイドルをしています。
六人組アイドルユニット トゥーラブのダンス担当 立ち位置は右から二番目 髪型はショートカット……
「また……」
私のスニーカーの中にマジックで黒く染められた画鋲が入っています
気づかれないようそっと画鋲を取り出そうとしましたが、背後にメンバーの気配がしたので、画鋲を反転させ中敷きに押し込み何食わぬ顔でスニーカーを履きました
誰がこんな幼稚なことをしたのかと、呆れと怒りを感じたのは昔の事、今では誰の仕業かなんてもうどうでもよく思えてきました
最近やっと解かってきたことがあります
アイドルは個性が必要だと思っていたのだけどもそうでもないらしいです
協調性と個性、適応能力と自己主張 色々と必要なものと必要としないものが入り乱れているようです
アイドルという仕事は一筋縄ではいかないようです
「カスミはどうする?」
背後からメインボーカルのアゲハに声を掛けられ現実に戻り思わず気の抜けた声が洩れました
「ふぁえ?」
「ふっ、どっから声出してるのよ」
「あぇ、なに?」
「はぁ、まったく、マネージャーの話聞いてた?ライブの反省会参加するの?しないの?」
「アゲハは?」
「行くに決まってるでしょう 反省会も仕事のうちでしょ」
「じゃっ、聞く必要なくない」
「私はそうでも、貴方は違うかもしれないでしょ」
「聞こえない」
「聞こえないように言ってるのに、全くこの子は……行くの!行かないの⁈」
「レミ達は?」
私は思わず他のメンバーに声を掛けました
「私たちは行くに決まってるじゃない」
「なに?アゲハ カスは要らないって言ってるの?」
「そんなんじゃないし」
「アゲハ ムキになってない」
「まぁカスがいなくてもいても変わらないからどうでもいいとか?」
「カスミ行くよ」
「私まだ行くとは言ってないんだけど?」
「あのね!自分で選択肢を潰しといてよく言うわ」
「選択肢潰したとかしてないし……」
「だから、カスって言われるのよ……まったくわかってないんだから」
「アゲハ怒ってる?」
「別に!」
「アゲハ、ごめん……な・さ・い」
「意味もなく謝らないでよ!このカス!」
「カスミがアゲハ怒らせた」
「レミ……行こうか」
そして、反省会はいつものカラオケ店で始まった
十八歳以上は成人なのに、十九歳の私は制限のかかった大人と言うことなんでしょうか?
東雲 カスミ 十九歳はアイドルをしています。
六人組アイドルユニット トゥーラブのダンス担当 立ち位置は右から二番目 髪型はショートカット……
「また……」
私のスニーカーの中にマジックで黒く染められた画鋲が入っています
気づかれないようそっと画鋲を取り出そうとしましたが、背後にメンバーの気配がしたので、画鋲を反転させ中敷きに押し込み何食わぬ顔でスニーカーを履きました
誰がこんな幼稚なことをしたのかと、呆れと怒りを感じたのは昔の事、今では誰の仕業かなんてもうどうでもよく思えてきました
最近やっと解かってきたことがあります
アイドルは個性が必要だと思っていたのだけどもそうでもないらしいです
協調性と個性、適応能力と自己主張 色々と必要なものと必要としないものが入り乱れているようです
アイドルという仕事は一筋縄ではいかないようです
「カスミはどうする?」
背後からメインボーカルのアゲハに声を掛けられ現実に戻り思わず気の抜けた声が洩れました
「ふぁえ?」
「ふっ、どっから声出してるのよ」
「あぇ、なに?」
「はぁ、まったく、マネージャーの話聞いてた?ライブの反省会参加するの?しないの?」
「アゲハは?」
「行くに決まってるでしょう 反省会も仕事のうちでしょ」
「じゃっ、聞く必要なくない」
「私はそうでも、貴方は違うかもしれないでしょ」
「聞こえない」
「聞こえないように言ってるのに、全くこの子は……行くの!行かないの⁈」
「レミ達は?」
私は思わず他のメンバーに声を掛けました
「私たちは行くに決まってるじゃない」
「なに?アゲハ カスは要らないって言ってるの?」
「そんなんじゃないし」
「アゲハ ムキになってない」
「まぁカスがいなくてもいても変わらないからどうでもいいとか?」
「カスミ行くよ」
「私まだ行くとは言ってないんだけど?」
「あのね!自分で選択肢を潰しといてよく言うわ」
「選択肢潰したとかしてないし……」
「だから、カスって言われるのよ……まったくわかってないんだから」
「アゲハ怒ってる?」
「別に!」
「アゲハ、ごめん……な・さ・い」
「意味もなく謝らないでよ!このカス!」
「カスミがアゲハ怒らせた」
「レミ……行こうか」
そして、反省会はいつものカラオケ店で始まった