アリスに悪魔の力の制御の仕方を教えたアルスは、その後旅の目的である妹の捜索の為に再び旅を始める。
その過程でかつて悪魔を滅ぼした勇者、その生まれ変わりである勇者の子たちとの遭遇、かつて失ったと思った師匠アリアとの再会、復活を果たした上級上位の悪魔の1人セリウスとの戦闘などを描いていく。
物語の中でアルスは常に自分が死ねないことやそのせいで仲間と離れ離れになってしまうことについて悩んだり、逆に自分が死なないことで自己犠牲の念を強めて行ったりする。
物語中盤以降では双剣の勇者の力を持つ勇者の子、シューナをメインヒロイン枠とし、アルスの心の支えとなって貰う。
セリウスとの最終決戦が近づくにつれて大陸中にはより強力でより多くの悪魔が訪れるようになり、その悪魔たちとの戦闘の中で成長していったアルスたちは、遂には多くの仲間を経てアルスの妹であり天の巫女でもあるチセを連れ去った元凶セリウスとの直接対決に至る。
この物語では悪魔の力、もしくは勇者の力が目覚めたことによって変わる自分自身の人生に戸惑う登場人物たち。生まれつきそれらの力を持っていたことによって定められてしまった人生への考えを通じて、自分の意志と反して生まれてしまう争いへの葛藤を描く。その中で力を得たからこそできること、したいことをそれぞれが抱き、信じる正しさの為に得た力が悪魔か勇者かなど関係なく協力して同じ敵へと立ち向かうことになる。
エンディングではセリウスを倒したことによって訪れた悪魔の消えた世界でのアルスたちの旅を描く。その過程で寿命を迎えたものからいなくなり、遂には寿命が唯一寿命がないアルスと最も寿命の長かったシューナだけが残ることになる。シューナはアルスを1人にしてしまうことを後悔していたが、アルスは死ぬことと失うことは同じではなく、シューナはずっと自分の中で生き続けているということを分かっていて、笑顔でシューナを見送った。
しかし、それから程なくしてアルスも死を迎えることになる。しかしそれは死ぬ、というよりは役目を終えてやっと本来のアルスに戻ったというべきか。
不老不死を乗り越え、真に生きることを理解したアルス。それによって現世での役目を終えた、アルスに宿っていた悪魔メシアラが滅び、アルスもそれと同時に世界を去ることになる。

そうして、アルスは幸せを見つけた。