第2話ではヴァレーの歴史を説明する中で世界観の更なる説明を行い、その過程でアルスの過去、主にピニアとの関係性について一部を明らかにする。アルスが世界を旅する冒険者であること、とある目的の為に旅をしていること、その過程で辛い過去があったことなどを示せるとなおいい。
アリスの家庭事情なども明らかにしていきたいが、後回しでも大丈夫だと思う。
第2話の終わりでは第3話に繋げるためにアルスの戦闘能力について最低限触れておく。アリスに対しては嘘をつく予定。
第1話、第2話通して読者にある程度の世界観を知って貰うことが目的。

ヴァレーはかつて勇者ピニアによって守られた都市で、主にノリア帝国やスピニア帝国からの避難民で構成されていた。しかし近年では両国の国境から近いこともあって商人が集まり、半ば商業の中心地としてにぎわう商業都市になっている。そのため都市内部での格差が激しく、元々避難民の血筋として生きていた人々は不満をため込んでいる。
それでも都市を離れないのは、勇者ピニアの加護を信じているから。