SS級の強さの竜だがこちらには陛下がいるのだ……負ける訳にはいかない。
国王も危険だが目の前にいる竜はもっと危険な存在だ。
もしもここで陛下に何かあれば国が危うくなる。
S級冒険者として、そしてこの国に仕えるものとして竜に負ける訳にはいかない。
「レズリタは魔法で援護を! リズとエリックは突撃を頼む!」
そう私は指示を出すと、三人は揃って返事をし竜に斬りかかるのだった。
2人は竜と対峙し激しく刃を交えている。
あれだけ激しい攻撃をしているが竜は俊敏な動きを見せ器用に回避を行っていた。
エリックが隙を狙って剣を振るうものの爪で防がれてしまうような攻防である。
「くそ! 硬てぇ!」
「流石竜ね!」
2人の刃は全く竜の皮膚を貫くことは無い……。
かなり魔力のこもった剣で切りつけているように見えるのだが傷一つつけることすら叶わない……。
流石SS級の竜といったところだろう。全くと言っていいほど傷がついていないのである。
すると竜は口を開き、私達に向け黒炎のようなものを勢いよく吐き出した。
「くっ!」
リズとエリックは急いでその炎を回避するが少々服にかかってしまう。
あの炎を浴びたら良くても大火傷で皮膚はドロドロに溶け落ちて醜い姿になるのだろう……。
そう思うとぞっとしてしまう。
「スパークッッッ!」
するとレズリタが電撃を竜に放ち命中する……。
今だと思い私も魔法を竜に放つ!
《ブリザードッッッッ!》
私の魔法から放たれる冷気が一瞬にして竜を包み込んでいき竜の体は見る見るうちに氷漬けになっていく。
今が好機だろう。一気に勝負を決めることが出来そうだ。
「リズ! エリック! 今よ!」
「うん!」
「任せろ!」
私の言葉と共にリズ達が竜に飛び掛かる。
まずはリズが竜に鋭い一撃を見舞う。
肩から刃が突き刺さり、抉るように斬り裂いていき刃は肉を切り裂く。
血しぶきが上がりやがてリズの剣も赤く真っ赤に染まる。
そしてエリックの大剣が竜の横腹を抉り血を吹き出した。
リズ達の攻撃によってダメージを負った竜はよろめき隙を見せる。
「私の魔法を得と味わえッ!!」
既に魔法を展開させていたレズリタが詠唱を唱える。
すると竜に向かって炎の渦が包み込んでいき徐々に炎を上昇させる。
どんどん火力は上がりやがて炎の渦は竜を包み込むように真っ赤な火球へと変化していく。
「グァァァァァァァ」
竜はもがくようにその火球から抜け出そうとする。
《星糸》
私の手から禍々しいオーラと共に糸が生成される。
その糸を竜に放つと、一気に全身を縛り付け身動き一つ取ることが出来なくなった。
火球の中で段々と体を焦がしていった竜は力尽きるかのように静かに倒れ地鳴りを起こすのであった。
「よし!」
作戦は成功だ。それぞれの役割を活かすことで見事SS級ドラゴンを討伐成功。
ただまだ2匹の竜が街を襲撃している……。
私は竜と戦ってる近衛騎士団と冒険者達の方に視線を移す。
やはり竜2体に苦戦しているようであった。
「私たちも援護をしに行こう!」
「ああ! ここで騎士や冒険者達が死んじゃあまずい!」
「私もまだまだ魔力が残ってるよ~」
3人とも援護をしにすぐに移動を開始しようとする。
だが私はここから動くことはせずこの場に留まる。
「ど、どうしたのラゼル? 行かないの?」
「ごめん、今魔力がないから戦えそうにない……」
「分かった、無理はしなくていいからね」
リズはそう言うと、この場から離れ竜との戦いに参加するのだった。
3人の後ろ姿を見送った後、私は前を向き静かに呟く。
「そろそろ出てきなよ、ローゼ」
「あはははは! ばれてた!」
すると近くの影からローゼが姿を表す。
私は初めから彼女が来ていることには気が付いていたのだ。
影の龍力をコピーしてからか影に関しての探知能力が格段に上昇しているのだろう。
するとローズはくすくすと笑いながら喋る。
「そういえばなんで私の名前を知ってるのぉ? 名乗ってないよねぇ!」
「白龍の権利者から教えてもらったんだよ、影の龍力をもらった事も含めてね」
「そうだったのね! 権利者と会ってよく生きていられたね」
まあ生きてこれたのは奇跡だろう。
ヨルフの能力は凄かったが使いこなせていなかったので相性の問題だったのだろう。
するとローズが私の方に歩いて来る。
「さあ! 勝負しようラゼル!」
国王も危険だが目の前にいる竜はもっと危険な存在だ。
もしもここで陛下に何かあれば国が危うくなる。
S級冒険者として、そしてこの国に仕えるものとして竜に負ける訳にはいかない。
「レズリタは魔法で援護を! リズとエリックは突撃を頼む!」
そう私は指示を出すと、三人は揃って返事をし竜に斬りかかるのだった。
2人は竜と対峙し激しく刃を交えている。
あれだけ激しい攻撃をしているが竜は俊敏な動きを見せ器用に回避を行っていた。
エリックが隙を狙って剣を振るうものの爪で防がれてしまうような攻防である。
「くそ! 硬てぇ!」
「流石竜ね!」
2人の刃は全く竜の皮膚を貫くことは無い……。
かなり魔力のこもった剣で切りつけているように見えるのだが傷一つつけることすら叶わない……。
流石SS級の竜といったところだろう。全くと言っていいほど傷がついていないのである。
すると竜は口を開き、私達に向け黒炎のようなものを勢いよく吐き出した。
「くっ!」
リズとエリックは急いでその炎を回避するが少々服にかかってしまう。
あの炎を浴びたら良くても大火傷で皮膚はドロドロに溶け落ちて醜い姿になるのだろう……。
そう思うとぞっとしてしまう。
「スパークッッッ!」
するとレズリタが電撃を竜に放ち命中する……。
今だと思い私も魔法を竜に放つ!
《ブリザードッッッッ!》
私の魔法から放たれる冷気が一瞬にして竜を包み込んでいき竜の体は見る見るうちに氷漬けになっていく。
今が好機だろう。一気に勝負を決めることが出来そうだ。
「リズ! エリック! 今よ!」
「うん!」
「任せろ!」
私の言葉と共にリズ達が竜に飛び掛かる。
まずはリズが竜に鋭い一撃を見舞う。
肩から刃が突き刺さり、抉るように斬り裂いていき刃は肉を切り裂く。
血しぶきが上がりやがてリズの剣も赤く真っ赤に染まる。
そしてエリックの大剣が竜の横腹を抉り血を吹き出した。
リズ達の攻撃によってダメージを負った竜はよろめき隙を見せる。
「私の魔法を得と味わえッ!!」
既に魔法を展開させていたレズリタが詠唱を唱える。
すると竜に向かって炎の渦が包み込んでいき徐々に炎を上昇させる。
どんどん火力は上がりやがて炎の渦は竜を包み込むように真っ赤な火球へと変化していく。
「グァァァァァァァ」
竜はもがくようにその火球から抜け出そうとする。
《星糸》
私の手から禍々しいオーラと共に糸が生成される。
その糸を竜に放つと、一気に全身を縛り付け身動き一つ取ることが出来なくなった。
火球の中で段々と体を焦がしていった竜は力尽きるかのように静かに倒れ地鳴りを起こすのであった。
「よし!」
作戦は成功だ。それぞれの役割を活かすことで見事SS級ドラゴンを討伐成功。
ただまだ2匹の竜が街を襲撃している……。
私は竜と戦ってる近衛騎士団と冒険者達の方に視線を移す。
やはり竜2体に苦戦しているようであった。
「私たちも援護をしに行こう!」
「ああ! ここで騎士や冒険者達が死んじゃあまずい!」
「私もまだまだ魔力が残ってるよ~」
3人とも援護をしにすぐに移動を開始しようとする。
だが私はここから動くことはせずこの場に留まる。
「ど、どうしたのラゼル? 行かないの?」
「ごめん、今魔力がないから戦えそうにない……」
「分かった、無理はしなくていいからね」
リズはそう言うと、この場から離れ竜との戦いに参加するのだった。
3人の後ろ姿を見送った後、私は前を向き静かに呟く。
「そろそろ出てきなよ、ローゼ」
「あはははは! ばれてた!」
すると近くの影からローゼが姿を表す。
私は初めから彼女が来ていることには気が付いていたのだ。
影の龍力をコピーしてからか影に関しての探知能力が格段に上昇しているのだろう。
するとローズはくすくすと笑いながら喋る。
「そういえばなんで私の名前を知ってるのぉ? 名乗ってないよねぇ!」
「白龍の権利者から教えてもらったんだよ、影の龍力をもらった事も含めてね」
「そうだったのね! 権利者と会ってよく生きていられたね」
まあ生きてこれたのは奇跡だろう。
ヨルフの能力は凄かったが使いこなせていなかったので相性の問題だったのだろう。
するとローズが私の方に歩いて来る。
「さあ! 勝負しようラゼル!」