さすが王国一の王国騎士団である……先ほどまでいた魔物が一瞬で死体と化している。
そう傍観していると2人の冒険者が私の近くに寄ってくる。
「ラゼル、リズ大丈夫!?」
私のもとに駆け寄ってきたのはレズリタとエリックの2人だ。
「エリックにレズリタ!?」
私が声をあげるとレズリタは事情を聞いてきたので私はこれまでの経緯を説明した。
するとレズリタたちは驚きの顔をしたまま、口を開く。
「信じられないけど……あのオークの数にダークパンサー……」
そして続けてエリックも口を開いた。
「す、すげえよ2人とも」
そう言うと私の担っているリズを見る。
「傷を治癒してくれてるみたいだけど……顔色も良くなってるみたいだし大丈夫そうだね」
レズリタは安心している様子だったので、私はふと疑問に思ったことを聞いてみる。
「そういえばレズリタとエリックは右翼でどんな感じだったの?」
私がそう言うと2人は恥ずかしげに答えてくれた。
「私達もオークとかは倒してたんだけど右翼は予想以上に魔物が多くてね……私の魔力が底を尽きた時には囲まれちゃって......」
そうするとレズリタはエリックの手を見つめる。
視線の先には擦り傷だらけの手があり、それを見たレズリタは申し訳なさそうな顔をして口を開いた。
「エリックごめん、私の魔力が尽きちゃったから......」
そう言われてエリックは頭を書きながら答える。
「魔力に限界があるのは仕方ないことだからさ! 大丈夫!」
温かい言葉をかけるエリックにレズリタは照れつつ顔を伏せたのだった。
するとリズが目を開けたので私は声をかける。
「リズ、大丈夫?」
その言葉にリズはハッと目を見開きキョロキョロと辺りを見回す。
リズはラゼルの背中の上なのに気付き顔を真っ赤にしながら私から離れた。
そして口を震わせながら、もごもごと小さな声で話し始める。
「ありがとう……ラゼル」
「いいの、気にしないで」
私は微笑みながらそう返答をする。
そんな会話をしていると後ろから聞きなれた男の声が聞こえてくる。
振り向くとリスタがいたのだった。
そして言葉を発する。
「とりあえず無事だったようだな」
その言葉を聞きエリック達は驚きを声で表した。
「り、リスタ騎士団長!?」
それには流石に私も驚きエリック達と同じような反応になってしまう。
そこでリスタは私に向けて口を開く。
「君達に伝えたい事があってここへ来たんだ。今回の魔物達の群れなんだが、人為的に起こされた可能性が高くてな......」
その言葉を聞き私を除いた3人は驚きの顔を示す。
「人為的ってそんなこと出来るの……?」
レズリタがそう呟くとリスタは続けて口を開く。
「平たく言えば龍の力をものにした人間の仕業という事だ」
その言葉を聞き3人は顔をさらにこわばらせた。
私はあの少女と散々会話していたため、3人よりも動揺は少なかった。
するとレズリタが疑問の声をあげる。
「人間は龍力を取り込めないはずじゃ?」
リスタは顎に手を当てると、『いや』と呟きながら言葉を発する。
「私も龍力について詳しいことは分からないが、風の噂だと龍力を取り込むことで体が適応できず精神が崩壊する可能性があると言われている。」
その話にリズが不安そうな顔をする。
それを見たリスタが続ける。
「そして今回、私とラゼルが見た少女も恐らく適応しなかった人間の部類だと思われる。魔物を統率したのはきっとその少女だ」
私もやはりそうなのだと確証を得られた。リズは不安げな表情を浮かべながらリスタに向けて口を開く。
そう傍観していると2人の冒険者が私の近くに寄ってくる。
「ラゼル、リズ大丈夫!?」
私のもとに駆け寄ってきたのはレズリタとエリックの2人だ。
「エリックにレズリタ!?」
私が声をあげるとレズリタは事情を聞いてきたので私はこれまでの経緯を説明した。
するとレズリタたちは驚きの顔をしたまま、口を開く。
「信じられないけど……あのオークの数にダークパンサー……」
そして続けてエリックも口を開いた。
「す、すげえよ2人とも」
そう言うと私の担っているリズを見る。
「傷を治癒してくれてるみたいだけど……顔色も良くなってるみたいだし大丈夫そうだね」
レズリタは安心している様子だったので、私はふと疑問に思ったことを聞いてみる。
「そういえばレズリタとエリックは右翼でどんな感じだったの?」
私がそう言うと2人は恥ずかしげに答えてくれた。
「私達もオークとかは倒してたんだけど右翼は予想以上に魔物が多くてね……私の魔力が底を尽きた時には囲まれちゃって......」
そうするとレズリタはエリックの手を見つめる。
視線の先には擦り傷だらけの手があり、それを見たレズリタは申し訳なさそうな顔をして口を開いた。
「エリックごめん、私の魔力が尽きちゃったから......」
そう言われてエリックは頭を書きながら答える。
「魔力に限界があるのは仕方ないことだからさ! 大丈夫!」
温かい言葉をかけるエリックにレズリタは照れつつ顔を伏せたのだった。
するとリズが目を開けたので私は声をかける。
「リズ、大丈夫?」
その言葉にリズはハッと目を見開きキョロキョロと辺りを見回す。
リズはラゼルの背中の上なのに気付き顔を真っ赤にしながら私から離れた。
そして口を震わせながら、もごもごと小さな声で話し始める。
「ありがとう……ラゼル」
「いいの、気にしないで」
私は微笑みながらそう返答をする。
そんな会話をしていると後ろから聞きなれた男の声が聞こえてくる。
振り向くとリスタがいたのだった。
そして言葉を発する。
「とりあえず無事だったようだな」
その言葉を聞きエリック達は驚きを声で表した。
「り、リスタ騎士団長!?」
それには流石に私も驚きエリック達と同じような反応になってしまう。
そこでリスタは私に向けて口を開く。
「君達に伝えたい事があってここへ来たんだ。今回の魔物達の群れなんだが、人為的に起こされた可能性が高くてな......」
その言葉を聞き私を除いた3人は驚きの顔を示す。
「人為的ってそんなこと出来るの……?」
レズリタがそう呟くとリスタは続けて口を開く。
「平たく言えば龍の力をものにした人間の仕業という事だ」
その言葉を聞き3人は顔をさらにこわばらせた。
私はあの少女と散々会話していたため、3人よりも動揺は少なかった。
するとレズリタが疑問の声をあげる。
「人間は龍力を取り込めないはずじゃ?」
リスタは顎に手を当てると、『いや』と呟きながら言葉を発する。
「私も龍力について詳しいことは分からないが、風の噂だと龍力を取り込むことで体が適応できず精神が崩壊する可能性があると言われている。」
その話にリズが不安そうな顔をする。
それを見たリスタが続ける。
「そして今回、私とラゼルが見た少女も恐らく適応しなかった人間の部類だと思われる。魔物を統率したのはきっとその少女だ」
私もやはりそうなのだと確証を得られた。リズは不安げな表情を浮かべながらリスタに向けて口を開く。