私は…
「あの人」と会うために
今回の人生では、忠実に生きると決めた。
そのためなら、どんな我慢でもする。
でも、1回目の人生ではなぜ元夫と
別れることが出来なかったのだろう。
子どものため…
元夫のため…
色々あったとは思うが
私は私が分からない…
自分がなぜここまで出来たのか…
今の私には
ただ…バカだったとしか…言えない。
今回の事件の弁護士は
私選弁護士に頼んだ。
元夫の友達の奥さんとその仲間が
お金を出してくれたのだ。
何か言われては困ることでもあったのか…
それは分からなかった。
弁護士さんは、元夫から
「嫁と子どもが心配でたまらない」
と言われたという。
「そんなに大事なら何で悪いことをするのか」
と言ったそうだ。
分かっていても、それが出来ないのが
覚醒剤の怖さなのだろう。
私は、今回も証人出廷した。
検事に
「何度も何度も同じことをしているのに
あなたに更生させる自信はあるのですか?」
と言われた。
最もな意見だ…
私だって、分かってるよ。無理なことは…
と思いながら、
「自信はあります」と言った。
弁護士さんの活躍もあって
求刑2年半
判決は2年だった。
今回、初めて私の住んでる市の刑務所に
移送になった。
私は、パートに行き
面会は、早退させて貰って
自転車で行った。
暴力団関係の人も多く
怖かったけど…
すぐ会いに行けるのは楽だったから
怖いのは我慢できた。
長男は新しい学校で
バスケットボールを始めた。
長男と友達とスポーツセンターに行ったり
3on3の試合を観に行ったり
あっちこっちに連れて行った。
それくらいしか、してやれなかったから…
元夫は、借金を残して行ったし
働いたお金を生活保護に申請すると
全部ではなく1部は免除されて、
生活保護から引かれる。
借金を返すと、僅かしか残らない。
質素な食事しか与えてやれなかった。
月に一度だけの外食は「吉野家」
それでも長男は喜んでくれた。
スポーツセンターにバスケをしに行った時に
見たことがある人に会った。
その人は、元夫を逮捕したことがある
捜査員の人だった。
お互いに子どもも一緒だったし、知らんふりをしたが…
後に、この人は私の支えとなる。
だが、1度目の人生の私は
この時は、まだ知らなかった。
少しずつ「待つ」生活にも慣れ
ゆっくりと日々は流れていった。
元夫が逮捕されてから
1年8ヶ月後
元夫が帰って来る日が決まった。
1度目の人生では
帰って来ることが決まった時は
嬉しい反面、怖かった。
元夫は、私がいなくなったら
もっと酷いことになると思っていた。
しかし、そのことにも疑いを
持ち始めていたから…
それでも私は元夫が更生すると
信じたかった。
誰のせいでもない…
私が納得したかっただけなのかもしれない。
だから別れられなかった…
でも、今はそんな理由ではない。
元夫と別れる日に向かって
ひたすら、時が経つのを待つだけ…
私は30歳になっていた…
「あの人」は
別の人と結婚していた…時代。
「あの人」と会うために
今回の人生では、忠実に生きると決めた。
そのためなら、どんな我慢でもする。
でも、1回目の人生ではなぜ元夫と
別れることが出来なかったのだろう。
子どものため…
元夫のため…
色々あったとは思うが
私は私が分からない…
自分がなぜここまで出来たのか…
今の私には
ただ…バカだったとしか…言えない。
今回の事件の弁護士は
私選弁護士に頼んだ。
元夫の友達の奥さんとその仲間が
お金を出してくれたのだ。
何か言われては困ることでもあったのか…
それは分からなかった。
弁護士さんは、元夫から
「嫁と子どもが心配でたまらない」
と言われたという。
「そんなに大事なら何で悪いことをするのか」
と言ったそうだ。
分かっていても、それが出来ないのが
覚醒剤の怖さなのだろう。
私は、今回も証人出廷した。
検事に
「何度も何度も同じことをしているのに
あなたに更生させる自信はあるのですか?」
と言われた。
最もな意見だ…
私だって、分かってるよ。無理なことは…
と思いながら、
「自信はあります」と言った。
弁護士さんの活躍もあって
求刑2年半
判決は2年だった。
今回、初めて私の住んでる市の刑務所に
移送になった。
私は、パートに行き
面会は、早退させて貰って
自転車で行った。
暴力団関係の人も多く
怖かったけど…
すぐ会いに行けるのは楽だったから
怖いのは我慢できた。
長男は新しい学校で
バスケットボールを始めた。
長男と友達とスポーツセンターに行ったり
3on3の試合を観に行ったり
あっちこっちに連れて行った。
それくらいしか、してやれなかったから…
元夫は、借金を残して行ったし
働いたお金を生活保護に申請すると
全部ではなく1部は免除されて、
生活保護から引かれる。
借金を返すと、僅かしか残らない。
質素な食事しか与えてやれなかった。
月に一度だけの外食は「吉野家」
それでも長男は喜んでくれた。
スポーツセンターにバスケをしに行った時に
見たことがある人に会った。
その人は、元夫を逮捕したことがある
捜査員の人だった。
お互いに子どもも一緒だったし、知らんふりをしたが…
後に、この人は私の支えとなる。
だが、1度目の人生の私は
この時は、まだ知らなかった。
少しずつ「待つ」生活にも慣れ
ゆっくりと日々は流れていった。
元夫が逮捕されてから
1年8ヶ月後
元夫が帰って来る日が決まった。
1度目の人生では
帰って来ることが決まった時は
嬉しい反面、怖かった。
元夫は、私がいなくなったら
もっと酷いことになると思っていた。
しかし、そのことにも疑いを
持ち始めていたから…
それでも私は元夫が更生すると
信じたかった。
誰のせいでもない…
私が納得したかっただけなのかもしれない。
だから別れられなかった…
でも、今はそんな理由ではない。
元夫と別れる日に向かって
ひたすら、時が経つのを待つだけ…
私は30歳になっていた…
「あの人」は
別の人と結婚していた…時代。