③今後の展開


イオたちが宝探しの冒険を通じて友情を深めながら三界の謎に迫っていくストーリー。
ラズマから得た情報により精霊界の黄金空中庭園へ改造した魔動車で向かったり、魔獣界の禁断氷雪地帯でイオが凶悪な見た目の雪の魔獣に惚れられたり、人間界で鑑定士全国大会開催の最中にトラブルでトリトが超固定魔法を習得したりなどなど。
アグルも冒険の途中で仲間に加わり、共に行動するようになる。

一行は冒険を続けていく内に、三界が繋がっていることを良しとしない勢力が組織を組んで宝を集めていることに気付く。更に、宝の自然発生には千年前の出来事が関わっていることが浮き彫りになっていく。そして組織による三界分離の企てを知ったイオたちは神話の宝である一枚の扉を探すことになる。
険しい冒険を経てついに扉を見つけた一行。扉の正体とは、三界を同時空に重ね留めていた超巨大な縫い針だった。扉だと思われていた部分は針の穴だったのだ。
針の元で相対するイオたちと組織。組織は集めた宝を材料にし、針を抜くため手の形をした巨大な道具を完成させていた。一行はバーダライトたちと戦いになる。
抜かれそうになる針から漏れ出した時空の力で過去の光景が明かされる。千年前の出来事。それは今の三つの世界の成り立ちでもあった。

元々は別時空にあった精霊界と神獣界と人間界。
転送魔法の暴走で精霊界に跳んだ聖女と出会った太古の精霊。魔法の後遺症で心が壊れた聖女の目に留まりたいと願う精霊。宝が自然発生する訳。聖女を奪還しに来た神獣と、その聖女の心から生まれた呪い。それにより魔獣界へ変貌した神獣界に住む獣人たちの祟り。人間界から太陽が消えた理由。
針を生み出した反動で元の姿と力と記憶を失い、千年かけて現世に復活したバンドレア族の太古の精霊がイオだった。そしてトリトは針を生み出すきっかけになった聖女の子孫であり、アグルは聖女の呪いにより大魔獣へ変えられた神獣の血筋の一人だった。
バーダライトは受け継がれた神獣の無念の記憶に、昔からずっと苦しめられていた。

アグルがバーダライトとトライアを止めることに成功するが、巨大な手はついに針を抜き、三界分離が始まる。
その最中に大精霊へと覚醒するイオ。素材が宝で造られているので巨大な手も宝の判定に入り、イオはパワーアップした力で『手』を動かし縫い針を持つ。更にトリトの超固定魔法で本気モードのハッシーの雷の力を束ね、糸にして使い、今度は重ねた時空に針を突き立てるだけではなく、三つの時空をしっかりと縫い合わせることに成功。
組織の三界分離の野望を阻止し、一行は新たな宝を探しに冒険へ旅立ちハッピーエンド。