なんて、カースト底辺が調子乗んなって感じ。


おれの優越感と、二階堂の優越感なんて、天と地ほどの差だ。同じなはずがない。


「に…二階堂!」

「ん?」

「これから、よ、よろしく…!」


リュックの紐をぎゅっと握り、二階堂の返事を待つ。

二階堂はちょっとびっくりしたような顔をした後


「やった。
じゃあこれから友達だ」


また、太陽みたいな無邪気な笑顔をおれに向けた。


……あ、よろしくって、ゲームのこと、だったんだけどな…

『友達』っていうのも、悪い気はしない。むしろ……かなり喜んでる自分がいる。

だから『ゲームのことだよ』と誤解を解かずに、『うん』と返事をした。