「……に、二階堂がいいなら、
お願い、したい…です」
でもおれだって
『クラスのやつ全員嫌い』とか変な誤解されたくないし、お互いにメリットもある…と思うし。
二階堂が嫌じゃなければ、おれが断る選択肢はなかった。
「俺今度からこんなかわいい衣装のやつ見ながらできんだ?
ちょっとやる気出るじゃん」
「……自分でも作ればいいのに」
「まぁいいじゃん。
碓氷にとっても得だろ?」
「まぁ……そうですけど」
二階堂、このアニメ知らないって言ってたくせにそれでやる気出るんだ…。
……これ、女の子のアイドルもののアニメなのに。
二階堂は、バカにしないんだな。
「碓氷、おまえ……
めっちゃ下手だな!!」
その後、おれのプレイを見てぶはは!と笑った二階堂。
前言撤回。
コイツ、おれのことバカにしてる!