その顔は夏の日差しか、暑さか、それとも何かかで赤らんでいる。



彼の新しい表情に胸がきゅっと締め付けられて、ドキドキと鼓動が早くなる。



私、もう見ているだけじゃやだ。



彼とこうやって目を合わせられる。



矢野くんが私を見てくれる。



じーっと見つめられるのは恥ずかしかったけど、嬉しさで恥ずかしさなんて吹っ飛んじゃった。



それで気づいた。



私、彼のことが気になるだけじゃなくて、もうとっくに好きになってたんだ、ってね。