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『ヨーロッパに恋して』

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第5回『リスボン(ポルトガル)』 

今回は、ポルトガルの首都であり、ヨーロッパ大陸最西端の首都でもある『リスボン』をご紹介します。

人口は50万人強ですが、近郊を含めると約300万人が暮らしている一大都市圏です。

日本からは、成田空港からパリまで約12時間、飛行機を乗り換えて、パリからリスボンまで1時間30分でした。

夜遅く着く便で、結構疲れていましたが、窓から見る夜景が滅茶苦茶キレイで(ダイヤモンドを散りばめたような美しさで)、疲れが一気に吹き飛んだくらいでした。

それからバスに乗って市の中心部へ向かったのですが、バスの運転手が女性というだけでなく、その子供が同乗していたので少し驚きました。
子供をバスで遊ばせながら仕事をしているのです。
日本ではあり得ない光景ですが、たくましく生きる女性の姿に感動を覚えました。
また、その子供が乗客とすぐに友達になって笑顔を振りまいている姿が微笑ましく、初めてのポルトガルで緊張していた心がいっぺんに緩みました。

翌朝、散歩をしていると、海と間違えるほどの大きな川が見えてきました。テージョ川です。スペインではタホ川と呼ばれているようですが、イベリア半島最長の川で、その長さは1,000㎞を超え、流域面積は8万㎢に及びます。

リスボンはそのテージョ川に沿って発達してきた街で、川の青さとオレンジの屋根のコントラストが本当に素敵です。





街を歩くと、色々なところに歴史を感じる建造物があり、見飽きることがありません。
バイシャ地区、アルファマ地区、バイロ・アルト地区、ベレン地区など、見所がいっぱいです。

・バイシャ地区……"低い土地”という意味で、商店やレストラン、土産物店などが軒を連ねるリスボンで最も賑やかな繁華街です。
・アルファマ地区……バイシャ地区の東側に広がる下町です。リスボンで最も古い町並みを残す人気の高い観光名所で、歴史のある教会などが多い場所です。
・バイロ・アルト地区……″高い地区”という意味で、バイシャ地区の西側に広がる丘の上にあります。ファドハウスやレストラン、バーが多く、週末の夜は若者たちで賑わいます。
・ベレン地区……リスボンの中心街からテージョ川沿いに6㎞ほど西にあるところで、ジェロニモス修道院や国立考古学博物館、海洋博物館、国立馬車博物館、発見のモニュメント、ベレンの塔など、見所のとても多い場所です。