さて、ストラスブールに話を戻します。
観光名所は「グランディル(大きな島)」と呼ばれる旧市街に集中しており、1998年に世界遺産として登録されています。
ラテン文化とゲルマン文化の融合が評価されたようです。

その旧市街で最も目を引くのが「ノートルダム大聖堂」です。
ゴシック建築の傑作と言われており、1176~1439年にかけて建造されました。



高いです。
142m。
余りの高さに全体像が撮影できないほどで、教会としては世界で6番目の高さを誇っているようです。

しかも、ただ高いだけではありません。
とても精緻に作られており、その芸術性には目を見張ります。
内部の装飾も素晴らしく、一つ一つにため息が出たほどでした。



ノートルダム大聖堂を出て向かったのは、「プティット・フランス(小さなフランス)」と呼ばれる地区です。
木組の家々の間に4本の運河が流れており、その一帯にゼラニウムなどの花々が咲き誇り、絵に描いたような景色に見とれてしまいました。





運河沿いを歩いていると、船着き場を見つけました。
多くの人が乗船して出航を待っています。



出航した船は運河最大の名所に向かいます。



遠くに大聖堂を眺められる、古のムード漂うスポットです。
水面に橋や建物、木々が映り、余りの美しさに感動のため息が出そうになるほどでした。



そこを近代的な観光船が通り過ぎます。
でも違和感はなく、古の建造物とのコントラストが以外にも調和し、独特のムードを醸し出していました。



以上で、ストラスブールのご紹介を終えて、アルザス・ワイン街道の最終回とさせていただきます。

コルマール、リクヴィール、リボーヴィレ、ストラスブールと巡ってきましたが、どこも素晴らしく、あっという間に時間が過ぎていきました。
そのどれもが素晴らしい景色や街並みでしたが、出会った人たちの温かさにも感動しました。
バスの運転手さんとの会話をご紹介しましたが、実は、自由の女神像を撮るために座席でカメラを構えていると、自由の女神像が設置されているロータリーを2回も回ってくれたのです。観光バスではなく、普通の路面バスでこんな温かいサービスをしてもらえるなんて信じられませんでした。「もう一度回ってあげるから焦らないできれいに撮ってね」「楽しい思い出を作ってね」という運転手さんの優しい気持ちが伝わってきて、ジ~ンとしてしまいました。

花々が咲き乱れる旧市街。
美味しい料理とワイン。
優しく温かい人々。
素晴らしいひと時を過ごすことができました。

ありがとう、コルマール。
ありがとう、リクヴィール。
ありがとう、リボーヴィレ。
ありがとう、ストラスブール。
ありがとう、アルザス・ワイン街道。