照りつける太陽に熱風が混ざって、焼けつくような暑さだった。

 一歩踏み出せば、蝉がうるさいほどに鳴いていて、暑さを助長させる。

 お尻が燃えそうなほどに熱くなった自転車のサドルに跨って、僕はペダルを回した。

 やってきたのは、目の前に澄んだ水の流れる河川敷。

 僕はそこでいつものように本を広げて読み始める。

 あれから一年経った。

 君と出会った、あの日から。