わたしにとって、二人はかけがえのない大切な生きている人たちだから、いまの自分にできる限りで大事に大事にしたいと思っている。
 それでも、同じ家に住んで、生まれたときから毎日一緒にいられて、うらやましいことは変わらない。

 ねぇ、朋子。
 本当はね、大好きなあなたの弟だから、悠人くんを好きになったんだよ。
 だから悠人くんの遺伝子が欲しかったの。

 悠人くんのことも、もちろん好き。
 でも、わたしは朋子を愛している。
 あなたと離れたくないし、ずっと一緒にいたい気持ちは変わらないよ。
 毎日一緒にいられる二人がうらやましい。

 朋子には、わたしの気持ちは伝えていないから、これからも知らないでいてほしいと願っている。
 ただの大きな友情だと勘違いしていてくれるならそれでいい。

 だからこそ、どうしたってわたしは、明日もきっと、嫉妬してしまう。
 君たちの関係に。