「此処、、、だよね?」
『そうみたいだな』
鈴音から教えられたインチキ占い師のお店に行くと、ドロッとした嫌な空気感に背筋が凍る。まるで、強力な憑き物が沢山いるような、、、。そんなに憑かれる人は今まで見たことがない、、、もし憑れているのならすぐに祓う必要があるし、かなりの人から恨まれている。
『不安を煽って高価な物を買わせるからだろ』
「じゃあ、入ってみよ〜!」
『楽しそうだな』
「うん。だって、どんな占いするのか興味ある!」
流石にお店の前ではしゃいでいたら道行く人に白い目で見られそうなので、早速占ってもらうことにした。
部屋に入ると指先が小刻みに震える。部屋の外からでも嫌な気配を感じていたので多少の覚悟はしていたが、、、これは駄目だ。目がクラクラする。
部屋にいたのは三十代ぐらいの男性。黒塗りの机上には紫色に光る水晶。
空気感で気持ち悪くなったので、兄さまに変わってもらう。
「占いなんて初めてだから緊張するなー」棒読みで兄さまが言うと、占い師は笑う。
「ようこそ私の占いへ、、、。君は高校生だね?」
「、、、」話しかけんなという殺意丸出しで睨みつける兄さま。
「君には悩みがあるようだ。高校生だから、、、進路に困っているね?」
「将来なんか生まれた時から決まっている」
「、、、な!?なら人間関係とかだろう?仲の良い友人に対して少しだけ不満があるようだ」
「オレは真央しかいらないし、真央以外興味もない」
「お、、、オレ?」
「何だ」
少し兄さまが圧をかけると占い師はヒェと小さな声を漏らした。
「い、、、今は何もかも上手くいっているのかもしれないが!もうすぐ非常に危険な目に逢う未来が見える!命の危険が迫っているぞ」
(命の危険はお前だろ、、、)
『兄さま、氷漬けにはしないでね!?』
兄さまは怒ると憑き物でも人でも氷漬けにしてしまう。コップに入れられた水がパチパチと凍っているので沸点まであと数秒、遅くても数分。
それでも占い師は話し出す。「この壺を買えば君の危険や悪運を全て吸い取ってくれるよ。本当は五十万するんだが、君は学生だし特別に十万にしてあげるよ」
(真央、悪い。もう我慢出来ねぇ)
『あ、兄さま、、、?』
兄さまは急に立ち上がり、コップの水を占い師に掛ける。そして水を氷にする。氷になったせいで占い師は顔や手が薄く凍ってしまった。
(水が少量だったから対して凍らせられなかったか、、、)
「な、、、何だ!これ!?」いきなり自分が凍っているのに驚く占い師。
「本当に不思議なことが起こったな」
低い声で占い師を睨みつけながら腕を掴む。
「は、、、離せ!」
何とか占い師は振りほどこうとするが兄さまは手を緩ませない。
「お前を離してもオレは別に良いが、、、これでも憑き物落としの家系に生まれたんでな。お前に憑いているモノを祓う」
花瓶の水を私が操り、それを兄さまが凍らせて憑き物の魂ごと破壊した。
『流石、兄さま!強力な憑き物を一瞬で祓った!』
もうこの占い師からは憑き物の気配がしなくなる。完全に祓えた証拠。
その後、気を失った占い師を兄さまが縛り上げ、警察に突き出した。
『そうみたいだな』
鈴音から教えられたインチキ占い師のお店に行くと、ドロッとした嫌な空気感に背筋が凍る。まるで、強力な憑き物が沢山いるような、、、。そんなに憑かれる人は今まで見たことがない、、、もし憑れているのならすぐに祓う必要があるし、かなりの人から恨まれている。
『不安を煽って高価な物を買わせるからだろ』
「じゃあ、入ってみよ〜!」
『楽しそうだな』
「うん。だって、どんな占いするのか興味ある!」
流石にお店の前ではしゃいでいたら道行く人に白い目で見られそうなので、早速占ってもらうことにした。
部屋に入ると指先が小刻みに震える。部屋の外からでも嫌な気配を感じていたので多少の覚悟はしていたが、、、これは駄目だ。目がクラクラする。
部屋にいたのは三十代ぐらいの男性。黒塗りの机上には紫色に光る水晶。
空気感で気持ち悪くなったので、兄さまに変わってもらう。
「占いなんて初めてだから緊張するなー」棒読みで兄さまが言うと、占い師は笑う。
「ようこそ私の占いへ、、、。君は高校生だね?」
「、、、」話しかけんなという殺意丸出しで睨みつける兄さま。
「君には悩みがあるようだ。高校生だから、、、進路に困っているね?」
「将来なんか生まれた時から決まっている」
「、、、な!?なら人間関係とかだろう?仲の良い友人に対して少しだけ不満があるようだ」
「オレは真央しかいらないし、真央以外興味もない」
「お、、、オレ?」
「何だ」
少し兄さまが圧をかけると占い師はヒェと小さな声を漏らした。
「い、、、今は何もかも上手くいっているのかもしれないが!もうすぐ非常に危険な目に逢う未来が見える!命の危険が迫っているぞ」
(命の危険はお前だろ、、、)
『兄さま、氷漬けにはしないでね!?』
兄さまは怒ると憑き物でも人でも氷漬けにしてしまう。コップに入れられた水がパチパチと凍っているので沸点まであと数秒、遅くても数分。
それでも占い師は話し出す。「この壺を買えば君の危険や悪運を全て吸い取ってくれるよ。本当は五十万するんだが、君は学生だし特別に十万にしてあげるよ」
(真央、悪い。もう我慢出来ねぇ)
『あ、兄さま、、、?』
兄さまは急に立ち上がり、コップの水を占い師に掛ける。そして水を氷にする。氷になったせいで占い師は顔や手が薄く凍ってしまった。
(水が少量だったから対して凍らせられなかったか、、、)
「な、、、何だ!これ!?」いきなり自分が凍っているのに驚く占い師。
「本当に不思議なことが起こったな」
低い声で占い師を睨みつけながら腕を掴む。
「は、、、離せ!」
何とか占い師は振りほどこうとするが兄さまは手を緩ませない。
「お前を離してもオレは別に良いが、、、これでも憑き物落としの家系に生まれたんでな。お前に憑いているモノを祓う」
花瓶の水を私が操り、それを兄さまが凍らせて憑き物の魂ごと破壊した。
『流石、兄さま!強力な憑き物を一瞬で祓った!』
もうこの占い師からは憑き物の気配がしなくなる。完全に祓えた証拠。
その後、気を失った占い師を兄さまが縛り上げ、警察に突き出した。