③今後の展開
新しい依頼が来る。依頼主は孤児たちで、シスターが仕事から戻るまでに掃除をして喜ばせたいので、手伝ってほしいとのこと。フロートはスキルで重いタンスやソファを浮かべて隅々まで掃除をし孤児院は綺麗になる。その日の夕方、孤児たちからお礼の手作りお菓子とお手紙を貰い、フロートたちは癒される。
次は大家族に勤めるメイドから洗濯の依頼。今は帰省の時期で洗濯物が多すぎるらしい。フロートは“水分を浮遊させ即座に乾燥”させて手伝う。一週間ほど働き、依頼達成。
次の依頼は油物が有名な人気食堂での皿洗いで、依頼人はウェイトレス。皿洗いが辞めて困っているらしい。洗濯屋と勘違いされ「油汚れを洗濯しろ」と無茶ぶりされるが、フロートは“油汚れを浮遊”させすぐ綺麗にする方法を思いつく。新しい皿洗いが見つかるまで働き、無事依頼を終える。店からまかないを頂きみんなでおいしく食べる。
今度は冒険者のクエストサポート。道中、邪魔な障害物を除去してくれと言われ、フロートたちは一緒にダンジョンに行く。帰り道ボスドラゴンと遭遇し強力なブレスを受けるが、浮遊スキルで浮かべて無効化する。クエストは無事に達成でき、報酬の一部を貰い感謝される。
ある日、フロートは漁師から「海中に変な物が沈んでいて怖い」と言われる。船に乗って近くで浮遊スキルを使ったら、大きな沈没船が浮かんでくる。昔の有名な船でお宝満載という話。
探検しようとするが、女船長(見た目は人間)の幽霊が出てくる。戦いの雰囲気となるが、フロートが浮遊したところ、“実体を持った幽霊”だと勘違いされる。フロートは彼女と仲間になり船の財宝を貰う。メロディたちと「街の発展に使いたいね」と話し、自宅で保管する。
後日の夕暮れ時、自宅でみんなと休んでいると、メロディが異変に気づく。十数人のならず者が「沈没船の宝を寄越せ」と襲いくるが、フロートたちは返り討ちにする。彼らはA王国で有名な盗賊団らしく、以前の冒険者がA王国へ引き渡してくれた。
しばらく後、噂を聞いた父と兄がやってきて、兄と戦うことになる。フロートが剣技も身体も浮かべて無効化したところ、兄は負けを認め反省。良い領主になると誓い、逆に父を叱るようになる。
一件落着してフロートはスローライフな毎日に戻る……が、実は、おばさん商人と冒険者はA王国、シスターとウェイトレスはB帝国、メイドと漁師はC公国の諜報員で、みな自国に有益な人材を探しに緩衝地帯を訪れていた。
フロートは知らないうちに、周辺三国では『辺境の浮遊師』と有名になっていたのだ。
自国に引き入れようと各国が画策しているなど露知らず、フロートは今日も街の依頼に奔走する――。
新しい依頼が来る。依頼主は孤児たちで、シスターが仕事から戻るまでに掃除をして喜ばせたいので、手伝ってほしいとのこと。フロートはスキルで重いタンスやソファを浮かべて隅々まで掃除をし孤児院は綺麗になる。その日の夕方、孤児たちからお礼の手作りお菓子とお手紙を貰い、フロートたちは癒される。
次は大家族に勤めるメイドから洗濯の依頼。今は帰省の時期で洗濯物が多すぎるらしい。フロートは“水分を浮遊させ即座に乾燥”させて手伝う。一週間ほど働き、依頼達成。
次の依頼は油物が有名な人気食堂での皿洗いで、依頼人はウェイトレス。皿洗いが辞めて困っているらしい。洗濯屋と勘違いされ「油汚れを洗濯しろ」と無茶ぶりされるが、フロートは“油汚れを浮遊”させすぐ綺麗にする方法を思いつく。新しい皿洗いが見つかるまで働き、無事依頼を終える。店からまかないを頂きみんなでおいしく食べる。
今度は冒険者のクエストサポート。道中、邪魔な障害物を除去してくれと言われ、フロートたちは一緒にダンジョンに行く。帰り道ボスドラゴンと遭遇し強力なブレスを受けるが、浮遊スキルで浮かべて無効化する。クエストは無事に達成でき、報酬の一部を貰い感謝される。
ある日、フロートは漁師から「海中に変な物が沈んでいて怖い」と言われる。船に乗って近くで浮遊スキルを使ったら、大きな沈没船が浮かんでくる。昔の有名な船でお宝満載という話。
探検しようとするが、女船長(見た目は人間)の幽霊が出てくる。戦いの雰囲気となるが、フロートが浮遊したところ、“実体を持った幽霊”だと勘違いされる。フロートは彼女と仲間になり船の財宝を貰う。メロディたちと「街の発展に使いたいね」と話し、自宅で保管する。
後日の夕暮れ時、自宅でみんなと休んでいると、メロディが異変に気づく。十数人のならず者が「沈没船の宝を寄越せ」と襲いくるが、フロートたちは返り討ちにする。彼らはA王国で有名な盗賊団らしく、以前の冒険者がA王国へ引き渡してくれた。
しばらく後、噂を聞いた父と兄がやってきて、兄と戦うことになる。フロートが剣技も身体も浮かべて無効化したところ、兄は負けを認め反省。良い領主になると誓い、逆に父を叱るようになる。
一件落着してフロートはスローライフな毎日に戻る……が、実は、おばさん商人と冒険者はA王国、シスターとウェイトレスはB帝国、メイドと漁師はC公国の諜報員で、みな自国に有益な人材を探しに緩衝地帯を訪れていた。
フロートは知らないうちに、周辺三国では『辺境の浮遊師』と有名になっていたのだ。
自国に引き入れようと各国が画策しているなど露知らず、フロートは今日も街の依頼に奔走する――。