神様に愛された者達

 神様に愛されている。

 貴女の所為でそれを知りました。それが善い事なのか、悪い事なのか。正しい事なのか、間違った事なのか。僕にはその判断がつきません。貴女の心は難解で、朝靄が立ち込める街のように不明瞭で、月をこの手で掴もうとしているようでした。だから、まだ僕には分かりません。貴女の言葉も。貴女という人も。
 どうか、また、僕に答えを与えてくれませんか。どうか解を与えてくれませんか。僕に美しい世界を教えてくれたあの時と同様に。僕は貴女を知らないのに、貴女ばかりが僕の事を知っていた。その事実が嫌で嫌で仕様がありません。
 まだ貴女のことを求めています。貴女の感性を。貴女の思想を。貴女の言葉を。

 貴女だけが、僕の神様でした。