ーー暗闇の中で、久しぶりに龍神様の昔話を思い出す。
目を開けるとそこは闇に包まれた世界。どこからか水滴が落ちる音が聞こえてくる。
歩いても歩いても、景色は変わることはない。
悲しい、憎い、怒りの感情が辺り一面に感じる。息苦しく、とても冷たい空間だ。
私はひたすら歩いた。実際には歩いているだけで、進んでいないんじゃないか?と疑いながら。
『か……ず、…かえ……く』
声が聞こえた。掠れていて上手く聞き取れない。どこかで聞いたことあるような。
立ち止まって耳を澄ますも、声はそれ以上聞こえることはなかった。
また歩き出した。あてもなく、ただひたすら出口を探して。
すると、小さなを光を見つけた。走ってその場所に行き、足もとに落ちていた物を拾った。
「私のお守り?」
銀の生地に金色の刺繍。間違いない。私のだ…!
いつもは制服のポケットにしまっていたはずのお守りが何故ここに?
不思議に思っていると、突然お守りから強い光が放たれた!
咄嗟に目を閉じ、ギュッと胸元で握りしめる。
光が収まってゆっくり目を開けると、そこには青空が広がっていた。空はとても広く、心地いい風が吹いている。
両手を大きく広げて風を感じ、大きく深呼吸する。清々しい気持ちになった。さっきまでの闇はなんだったのか。
それすらどうでも良くなるくらい私の心は満ちていた。
目を開けるとそこは闇に包まれた世界。どこからか水滴が落ちる音が聞こえてくる。
歩いても歩いても、景色は変わることはない。
悲しい、憎い、怒りの感情が辺り一面に感じる。息苦しく、とても冷たい空間だ。
私はひたすら歩いた。実際には歩いているだけで、進んでいないんじゃないか?と疑いながら。
『か……ず、…かえ……く』
声が聞こえた。掠れていて上手く聞き取れない。どこかで聞いたことあるような。
立ち止まって耳を澄ますも、声はそれ以上聞こえることはなかった。
また歩き出した。あてもなく、ただひたすら出口を探して。
すると、小さなを光を見つけた。走ってその場所に行き、足もとに落ちていた物を拾った。
「私のお守り?」
銀の生地に金色の刺繍。間違いない。私のだ…!
いつもは制服のポケットにしまっていたはずのお守りが何故ここに?
不思議に思っていると、突然お守りから強い光が放たれた!
咄嗟に目を閉じ、ギュッと胸元で握りしめる。
光が収まってゆっくり目を開けると、そこには青空が広がっていた。空はとても広く、心地いい風が吹いている。
両手を大きく広げて風を感じ、大きく深呼吸する。清々しい気持ちになった。さっきまでの闇はなんだったのか。
それすらどうでも良くなるくらい私の心は満ちていた。


