私が生まれた時は騒然だったと聞いている。最終的には生まれつきのものと判断された。
不思議なこともあるんだとよく父が言っていた。私を不安にさせないために…。
最初は皆と違うのが受け入れることが出来なかった。いずれ見捨てられるのでは?ひとりぼっちになるかもしれない。
小さい頃はそればかり考えていた。
成長と共に、人の見た目を気にする人は少なくなっていった。
受け入れてくれる人が増えて、仲のいい友達からは「綺麗な目だね」って言われて嬉しかったことを今でも覚えている。
私自身も、そんな自分を少しずつ受け入れることが出来るようになった。
「このお守りは銀色の生地に金色の糸で縫われた刺繍があります。その模様は水龍神社にあったものと似ていました」
「水龍神社とは?」
「私の世界にあった龍の神にまつわるもの神社で、実家の近くにあって、私はそこによく通っていました。そこにいた龍神様は着物の帯の龍に似ている気がします」
これは偶然なのか。短時間で私の周りの身近だったものがこの世界にある。龍、金色の瞳、そしてお守り。これら全ては何か共通点があるはず。
「何らかの共通点があると言うことか」
私が頷くと菖さんは瑞紀さんの方に目を向ける。
「瑞紀、調べてくれないか?」
「分かりました」
そう言って瑞紀さんは部屋を出た。顎に手を当て、考える菖さん。
初対面の人たちにこんなよく分からないお願いして大丈夫だったかな?こっちの世界に来ただけでも迷惑だったかもしれないのに。
不思議なこともあるんだとよく父が言っていた。私を不安にさせないために…。
最初は皆と違うのが受け入れることが出来なかった。いずれ見捨てられるのでは?ひとりぼっちになるかもしれない。
小さい頃はそればかり考えていた。
成長と共に、人の見た目を気にする人は少なくなっていった。
受け入れてくれる人が増えて、仲のいい友達からは「綺麗な目だね」って言われて嬉しかったことを今でも覚えている。
私自身も、そんな自分を少しずつ受け入れることが出来るようになった。
「このお守りは銀色の生地に金色の糸で縫われた刺繍があります。その模様は水龍神社にあったものと似ていました」
「水龍神社とは?」
「私の世界にあった龍の神にまつわるもの神社で、実家の近くにあって、私はそこによく通っていました。そこにいた龍神様は着物の帯の龍に似ている気がします」
これは偶然なのか。短時間で私の周りの身近だったものがこの世界にある。龍、金色の瞳、そしてお守り。これら全ては何か共通点があるはず。
「何らかの共通点があると言うことか」
私が頷くと菖さんは瑞紀さんの方に目を向ける。
「瑞紀、調べてくれないか?」
「分かりました」
そう言って瑞紀さんは部屋を出た。顎に手を当て、考える菖さん。
初対面の人たちにこんなよく分からないお願いして大丈夫だったかな?こっちの世界に来ただけでも迷惑だったかもしれないのに。


