一年後。7月7日。
僕は涼花がいなくなった後、夏休み中に大学に復学届を提出した。
それからはいつもと変わらない学生生活を送っている。変わった事といえば、勉強を頑張っていること。恥ずかしくない医者になる為、自分の為じゃなくて人の為に頑張れてる事だ。
六年という学生生活は向き合えば向き合うほど目まぐるしい日常が待っているのだと思う。おかげで毎日必死に食らいついて勉強している。
僕の周りは七夕祭りが近くにあると盛り上がっていた。友人も少しずつ増えてからは、色んなことを誘われる事も増えた。七夕祭りにも誘われたが、断った。
そんな僕は今、あの日君と過ごした灯台に来ている。
七夕に願った事が、あの時の僕との出会いに繋がるなら、僕もまた君に会いたい。
七夕日和というくらいに星は満点で、星空を目的とした観光客も大勢いた。そこに一人で来ていても、なぜか寂しい感じはしなかった。
「あ、流れ星!」
そんな声が聞こえるとさらに上を見上げる。
“流れ星にお願い事を三回唱えると願いが叶うんだよ!”
君が隣にいたらきっとそんな事を言うんだろう。
どうかまた君に出逢えますように。そんな願いを込めて流れ星を見つめた。
「優太、綺麗だね」
手の温もりと君の声が隣から聞こえた。
「そうだね、また来年も一緒にみよう」
小さく呟いた声は星空へと消えていった。
僕は涼花がいなくなった後、夏休み中に大学に復学届を提出した。
それからはいつもと変わらない学生生活を送っている。変わった事といえば、勉強を頑張っていること。恥ずかしくない医者になる為、自分の為じゃなくて人の為に頑張れてる事だ。
六年という学生生活は向き合えば向き合うほど目まぐるしい日常が待っているのだと思う。おかげで毎日必死に食らいついて勉強している。
僕の周りは七夕祭りが近くにあると盛り上がっていた。友人も少しずつ増えてからは、色んなことを誘われる事も増えた。七夕祭りにも誘われたが、断った。
そんな僕は今、あの日君と過ごした灯台に来ている。
七夕に願った事が、あの時の僕との出会いに繋がるなら、僕もまた君に会いたい。
七夕日和というくらいに星は満点で、星空を目的とした観光客も大勢いた。そこに一人で来ていても、なぜか寂しい感じはしなかった。
「あ、流れ星!」
そんな声が聞こえるとさらに上を見上げる。
“流れ星にお願い事を三回唱えると願いが叶うんだよ!”
君が隣にいたらきっとそんな事を言うんだろう。
どうかまた君に出逢えますように。そんな願いを込めて流れ星を見つめた。
「優太、綺麗だね」
手の温もりと君の声が隣から聞こえた。
「そうだね、また来年も一緒にみよう」
小さく呟いた声は星空へと消えていった。