"君に会いたいです"
"君のことを考えていたら朝になっていました"
"君と花火がみたいです"
そんなことを言ったら君は私のことを気持ち悪いと思うでしょう。
重すぎる女だと思うでしょう。
すでに好意すら持たれていないのに、さらに悪化させるようなことを言う必要はないでしょう。
自分に言い聞かせてこの恋心を飼い慣らす。
君とのデートまであと1ヶ月を切った。
浮かれすぎなのかもしれないが、世の恋する女の子たちだってこれくらいは考えたりもするだろう。
君が起きている間が昼で、君が眠っている間が夜。
そうやって生きているうちにどうも私の体内時計は狂ってしまったようだ。
君と話ができたあの日は遠い過去のように思えるがあの日のあの夜は私にとって紛れもなく愛おしい大切な宝物だ。
君にとってはきっと何気ない夜だったのだろうけれど。
君と遠く離れたところでもいつだって連絡ができることに織姫と彦星には悪いなと思った。
君とそうやって話ができること、とても楽しかったけれど話せば話すほど、君は私にどこまでも優しくて君の気持ちが分からなくなった。
思わせぶりならやめてほしい。
それは優しさじゃないと思うよ、なんて本当に優しい子を前に言える訳もなく私だけが蝕まれていく。
君は私を優しいと言った。
ちっとも優しくない私を優しいと言った。
君が私のことをなにも分かっていないことだけ分かった。
でもそれは私が君になにも分かってもらおうとしてないから、最初から私は私を信じられていなくて、私は理想の私と大好きな君とが恋愛する攻略ゲームをクリアしきれないまま半年もたってしまって、後にひけなくなって、ごめんなさいほんとは私がこの子を操ってたのって打ち明けられないまま、ずっと、ずっと。
友人に君のことが好きだと言った。
私の知らない君のことは嘘をついた。
友人たちには悪いと思ったがそうでもしないと、この変わった恋愛はきっと受け入れてもらえないだろうし、そんな恋愛と私の宝物が一蹴されてしまうように感じたのだ。
だから私は嘘で塗り固めた脆い鎧を着て、ただ抵抗もせず静かに静かにその宝物を守った。
私だって、君だってこんな変わった恋愛をすることはないだろうとお互いあの夜に語り合った。
私だけがそうじゃなくなった。
君のせいで反例ができてしまった。
君はきっとそれを受け入れられないだろうし、私も重々承知しているつもりだ。
だからこの気持ちは伝えるだけでいい。
いやもちろんあわよくばという気持ちはある。
そんなのは当たり前の願望だろう。
だけどなによりあんなに、もはや嫌ってさえいた恋愛の方法に君が私を引きずりこんでしまってどうしてくれるんだくらいは言っておきたい。
それで終わり。
君の邪魔をすることは私の本望ではない。
君が私を拒絶すれば私は潔く身を引く。
それまで、それまでのわずかな時間だけは甘く浮かれた気持ちでいたい。
ごめんね、私の間違った恋へ
実る勝算の無い恋を大切にはできそうもないから、最初のデートで気持ちを伝えて最後で最高のデートにしよう。
月の光は遠く離れた私たちの元へ届く。
ごめんね、私の間違った恋より。
"君のことを考えていたら朝になっていました"
"君と花火がみたいです"
そんなことを言ったら君は私のことを気持ち悪いと思うでしょう。
重すぎる女だと思うでしょう。
すでに好意すら持たれていないのに、さらに悪化させるようなことを言う必要はないでしょう。
自分に言い聞かせてこの恋心を飼い慣らす。
君とのデートまであと1ヶ月を切った。
浮かれすぎなのかもしれないが、世の恋する女の子たちだってこれくらいは考えたりもするだろう。
君が起きている間が昼で、君が眠っている間が夜。
そうやって生きているうちにどうも私の体内時計は狂ってしまったようだ。
君と話ができたあの日は遠い過去のように思えるがあの日のあの夜は私にとって紛れもなく愛おしい大切な宝物だ。
君にとってはきっと何気ない夜だったのだろうけれど。
君と遠く離れたところでもいつだって連絡ができることに織姫と彦星には悪いなと思った。
君とそうやって話ができること、とても楽しかったけれど話せば話すほど、君は私にどこまでも優しくて君の気持ちが分からなくなった。
思わせぶりならやめてほしい。
それは優しさじゃないと思うよ、なんて本当に優しい子を前に言える訳もなく私だけが蝕まれていく。
君は私を優しいと言った。
ちっとも優しくない私を優しいと言った。
君が私のことをなにも分かっていないことだけ分かった。
でもそれは私が君になにも分かってもらおうとしてないから、最初から私は私を信じられていなくて、私は理想の私と大好きな君とが恋愛する攻略ゲームをクリアしきれないまま半年もたってしまって、後にひけなくなって、ごめんなさいほんとは私がこの子を操ってたのって打ち明けられないまま、ずっと、ずっと。
友人に君のことが好きだと言った。
私の知らない君のことは嘘をついた。
友人たちには悪いと思ったがそうでもしないと、この変わった恋愛はきっと受け入れてもらえないだろうし、そんな恋愛と私の宝物が一蹴されてしまうように感じたのだ。
だから私は嘘で塗り固めた脆い鎧を着て、ただ抵抗もせず静かに静かにその宝物を守った。
私だって、君だってこんな変わった恋愛をすることはないだろうとお互いあの夜に語り合った。
私だけがそうじゃなくなった。
君のせいで反例ができてしまった。
君はきっとそれを受け入れられないだろうし、私も重々承知しているつもりだ。
だからこの気持ちは伝えるだけでいい。
いやもちろんあわよくばという気持ちはある。
そんなのは当たり前の願望だろう。
だけどなによりあんなに、もはや嫌ってさえいた恋愛の方法に君が私を引きずりこんでしまってどうしてくれるんだくらいは言っておきたい。
それで終わり。
君の邪魔をすることは私の本望ではない。
君が私を拒絶すれば私は潔く身を引く。
それまで、それまでのわずかな時間だけは甘く浮かれた気持ちでいたい。
ごめんね、私の間違った恋へ
実る勝算の無い恋を大切にはできそうもないから、最初のデートで気持ちを伝えて最後で最高のデートにしよう。
月の光は遠く離れた私たちの元へ届く。
ごめんね、私の間違った恋より。