それ以来僕と先輩は河原で会うのが日課になっていった。
まあ正確には僕がいる所に先輩が来ているという状態だ。
先輩に会えるのは良いがおかげで全く本は読めなくなり、息抜きにもならなくなった。
それでも今では1日の楽しみになってきており、確実に毒されている気がする。
先輩と関わるようになり、分かったことがある。
彼女はものすごく自由人であるということだ。
最初こそ遠慮があったものの、僕が受け入れてくれると分かったのかズケズケ入ってくるし、滅茶苦茶振り回されている。
遠目で見ていた時の凛としていた先輩は完全にどこかへ行ってしまった。
「ねえいつもそれ飲んでるよね」
持ってきたレモンスカッシュに口を付けようとした所を話しかけられた。ペットボトルを持つ手を止め先輩の顔を見る。
「このレモンスカッシュが一番美味しいんですよ。」
僕たちのいる場所は橋の下のため風が抜けある程度は涼しいのだが、最近の猛暑日では飲み物がなくては流石にこたえてしまう。塾を出てすぐのところに自販機があるのでよく買っており、中でもレモンスカッシュを買うことが多い。
「へー私にもひと口ちょうだい」
先輩は戸惑う僕を悪戯っぽい顔で見つめている。
まったく嫌な先輩だ。
僕は先輩に揶揄われるのが嫌で急いで残りを飲み干す。
先輩は少し残念そうな表情を浮かべる。
僕はしてやったりと思いながら持ってきた小説を取り出して読み始める。
いつも飲んでいるレモンスカッシュなのに今日は少し甘く感じた。
まあ正確には僕がいる所に先輩が来ているという状態だ。
先輩に会えるのは良いがおかげで全く本は読めなくなり、息抜きにもならなくなった。
それでも今では1日の楽しみになってきており、確実に毒されている気がする。
先輩と関わるようになり、分かったことがある。
彼女はものすごく自由人であるということだ。
最初こそ遠慮があったものの、僕が受け入れてくれると分かったのかズケズケ入ってくるし、滅茶苦茶振り回されている。
遠目で見ていた時の凛としていた先輩は完全にどこかへ行ってしまった。
「ねえいつもそれ飲んでるよね」
持ってきたレモンスカッシュに口を付けようとした所を話しかけられた。ペットボトルを持つ手を止め先輩の顔を見る。
「このレモンスカッシュが一番美味しいんですよ。」
僕たちのいる場所は橋の下のため風が抜けある程度は涼しいのだが、最近の猛暑日では飲み物がなくては流石にこたえてしまう。塾を出てすぐのところに自販機があるのでよく買っており、中でもレモンスカッシュを買うことが多い。
「へー私にもひと口ちょうだい」
先輩は戸惑う僕を悪戯っぽい顔で見つめている。
まったく嫌な先輩だ。
僕は先輩に揶揄われるのが嫌で急いで残りを飲み干す。
先輩は少し残念そうな表情を浮かべる。
僕はしてやったりと思いながら持ってきた小説を取り出して読み始める。
いつも飲んでいるレモンスカッシュなのに今日は少し甘く感じた。