陽葵は誕生日の翌日、体調を悪化させて病院に運ばれるもののそのまま亡くなった。
お葬式にも参加させてもらったけど、それでも僕はなかなか陽葵のいなくなった現実を受け入れることができないでいた。
「…くん。丹波くん」
窓の外をボーと眺めていると、いつの間にいたのか前に立っていた学級委員長の存在にやっと気づく。
「…なに?」
「そろそろ文化祭のこと進めていかないとなんだけど、丹波くんはなんの係がいい?ちなみに実行委員も今募集中なんだけど…さすがにそんな柄じゃないか」
「…なんでもいいよ。勝手に決めて」
「え?あ、丹波く…」
ぶっきらぼうにそう答えると、鞄を手にして教室を出る。
陽葵のいない世界は、ひどく色褪せていてつまらなかった。
お葬式にも参加させてもらったけど、それでも僕はなかなか陽葵のいなくなった現実を受け入れることができないでいた。
「…くん。丹波くん」
窓の外をボーと眺めていると、いつの間にいたのか前に立っていた学級委員長の存在にやっと気づく。
「…なに?」
「そろそろ文化祭のこと進めていかないとなんだけど、丹波くんはなんの係がいい?ちなみに実行委員も今募集中なんだけど…さすがにそんな柄じゃないか」
「…なんでもいいよ。勝手に決めて」
「え?あ、丹波く…」
ぶっきらぼうにそう答えると、鞄を手にして教室を出る。
陽葵のいない世界は、ひどく色褪せていてつまらなかった。