太陽のように笑う彼女と出会えて、そばにいられるこの時間がずっと続けばいいとそう願ってしまった。





「はー冷たいジュースがしみるねぇ」



最後はいつもの海が見える階段に行きたいと言った陽葵と、自販機で買った飲み物を飲みながら腰掛けていた。



「今日、わがまま言って会ってもらってごめんね。海斗くんの夏休み、ほぼ全部私に使ってもらっちゃってるよね…?」


「別にいいよ。前も言ったけど、楽しいから。宿題だってほぼ終わってるし」



陽葵が「さっすが」と言って笑った。


陽葵と一緒にいられるなら、いくらでも夏休みなんて捧げる。



「陽葵、ちょっとだけここで待ってられる?すぐに戻ってくるから」


「え?」



きょとんと首を傾げる陽葵に、「すぐ戻る」ともう一度伝えてから近くのあらかじめ予約をしていたお店に走る。