最近まで体調が悪い日が続いていて会うのは久しぶりだったから、元気そうで何よりだけど。



「どこ行くの?」


「遊園地!小さい頃に行ったっきり行ってなかったから、久しぶりに行きたいなーって思って」



陽葵に引っ張られるようにして連れてこられたのは、地元の小さな遊園地だった。



「ここでいいの?もっと電車で遠い大きな遊園地とかじゃなくて?」


「うん。時間も限られてるし、私絶叫系は苦手なの。だから大きなジェットコースターとかじゃなくて、こういう子ども向けの方がいいの!」



陽葵は早速メリーゴーランドに向かって駆け出していった。


まあ陽葵が楽しいならそれでいいか、と思い直した僕もその後についていく。



「んー楽しかった!次はコーヒーカップ行こう!あ、待って!夏限定お化け屋敷なんてあるよ!やっぱあれ行こう!」



陽葵が楽しそうに僕の手を引っ張って、次々とアトラクションを制覇していく。