「すごい、トッピングかけ放題!?ええどうしよう、なんの味にしようかな…」



うーんとしばらく唸っていた陽葵は結局ストロベリー味に僕はチョコチップ味を頼み、トッピングもたっぷりとしてもらっていつもの階段に戻った。



「私、キッチンカーで買ったアイス食べるの初めてかも!」


「僕も」



陽葵が大きく口を開けると、渦巻きになっているソフトクリームに幸せそうにかぶりついた。



「んー!やばい、美味しい!明日も食べたい!」


「そう。それはよかった」



陽葵がふと僕の目の前にソフトクリームを差し出してきた。



「私のために連れていってくれたお礼に、一口食べることを許しましょう。その代わり、そっちの味も一口ちょうだい」


「僕のがほしいだけだろ…」