太陽に向かって元気に咲く向日葵のように真っ直ぐで、なのに実は大きなものを抱えて毎日を必死に生きている。そんな儚い陽葵から僕は目が離せなくなっていた。



「私にとっては毎日海斗くんと初めましてをするわけだから、そこのところよろしくね」


「別にそれは全然いいけど…僕が誰だとかいちいち説明するのはめんどくさいから、ちゃんと日記にも書いてよね」


「おっけ、私と海斗くんは恋人同士ですって書いとく」


「おい!なんでそうなるんだよ」



陽葵は眩しいくらいに明るく笑っていた。


僕はやっぱり今でも、陽葵が病気だなんて信じられなかった。