どん!

くそ・・・・

やはりこの瞬間だけは何回体験しても耐え難い

黛裕介は自身の心臓あたりを触りながら呻いていた

ククク・・・だが・・・この痛みが消えれば、ゲームは僕の勝ちだ!

世紀末終了まであと30秒。絶対にこの輪廻は終わらせない!!

僕のゲームを・・・絶対に!!

黛がそう思った瞬間だった

カーン!

!!!?

「心臓の痛みが・・・消えた?」

何故だ?

僕はすかさず地下シアターの時計を見た

世紀末終了まであと10秒

なんだ・・・?

何か嫌な予感がする

かあ・・・さん

堀上?

そして僕が顔を戻した先には

あのガキの母親がその名前を呼んでいた

本能なのか、それとも無意識だったのか

僕は隠していた飛び出しナイフを手に女を殺しに向かっていた

だが

「やめて!」

あれだ、あの女が僕を静止させ、そこからもう記憶がない・・・

次に気づいた時には

僕のゲームは終わっていた・・・