途中、特に会話はなく、俺の家の前で「頑張れ、清夏」と言う大空に返事をしてそれぞれ家に入った。
手を洗って部屋に行くなり、床に大の字になって冷房の風に体を冷やす。
大空の応援も、俺を思っての怒りも。
言い合いながらも、本当は全部嬉しかった。
今までの夢のための勉強も、たとえ幼馴染として見ていたとしても、見ていてくれたこと自体が堪らなく嬉しい。
その反面、大空の言っていることが更に俺を焦らせる。
焦らなくてもいいと言われても危機感から自然と焦燥感が溢れ出てくる。
応援すると言ってくれているし、早く決めなければいけない、と。
その時、机に置いていたスマホが鳴った。
静かな部屋の中のいきなりの爆音に体が跳ねる。
心を落ちつかせてスマホを取ると、表示されているのは朔凪の文字。
ついさっき鞄のポケットから出てきたペーパーナプキンに書かれた電話番号で連絡先交換の申請をかけていたのだ。
ほとんど無意識でやっていたから忘れていた。
通話ボタンを押してスマホを耳にあてると馬鹿みたいに元気な声が右耳から左耳へ通り抜けていく。
「もしもし、清夏。さっきぶりー」
手を洗って部屋に行くなり、床に大の字になって冷房の風に体を冷やす。
大空の応援も、俺を思っての怒りも。
言い合いながらも、本当は全部嬉しかった。
今までの夢のための勉強も、たとえ幼馴染として見ていたとしても、見ていてくれたこと自体が堪らなく嬉しい。
その反面、大空の言っていることが更に俺を焦らせる。
焦らなくてもいいと言われても危機感から自然と焦燥感が溢れ出てくる。
応援すると言ってくれているし、早く決めなければいけない、と。
その時、机に置いていたスマホが鳴った。
静かな部屋の中のいきなりの爆音に体が跳ねる。
心を落ちつかせてスマホを取ると、表示されているのは朔凪の文字。
ついさっき鞄のポケットから出てきたペーパーナプキンに書かれた電話番号で連絡先交換の申請をかけていたのだ。
ほとんど無意識でやっていたから忘れていた。
通話ボタンを押してスマホを耳にあてると馬鹿みたいに元気な声が右耳から左耳へ通り抜けていく。
「もしもし、清夏。さっきぶりー」