* * * *
誠さんの顔を覗き込むと、気持ちよさそうにすやすやと眠っている。とはいえ、私だってこんなにスッキリした朝は久しぶりだった。
昨日出会ったばかりだし、愛があるわけじゃない。でもお互いに溜め込んでいた欲望は相当なものだった。はっきり言って大満足だったし、彼くらいのしつこさが私にはちょうどいいって実感した。
布団から出ようか悩んでいるど、彼の腕が伸びてきて抱きしめられてしまう。こんなふうに男の人の腕に抱かれて目覚めるなんて初めてだから、少しドキドキした。だってこういうシチュエーション、すごく憧れていた。
「おはよう」
声をかけると、誠さんはゆっくりと目を覚ます。同じベッドに私がいると知ったら驚くだろうなーーそう思っていたのに、誠さんはにっこり微笑むと、私の体をギュッと抱きしめたのだ。
「おはよう、茜さん。昨日はしつこくしちゃってごめんなさい」
おぉ、元カノじゃなくて私だってちゃんとわかってた.それだけですごく嬉しい気持ちになる。
「全然。というか、私の方が先に寝落ちしたよね? なんか夢中になりすぎてて、結構したのかな?」
「……いっぱいしました。ゴミ箱を見ていただければわかるかと……」
少しドキドキしながらゴミ箱を覗けば、使用済みのゴムがそれはたくさん捨てられていた。こんなにしたの⁈ 元カレなんか、一回で限界だった。しかしそれにしては、体の痛みは感じなかった。
「どうやら私たち、体の相性はばっちりみたい」
「体も、だといいな。俺は茜さんとのお喋りも楽しかったから」
「……本当?」
恥ずかしくて俯きがちに尋ねたけど、視線が絡み合った瞬間、どちらからともなくキスをした。それが自然と出来たことに驚いた。
とはいえ、これは一夜だけの関係。でも……一夜だけではもったいない気がするくらい、ピタリと重なり合う何かを感じていたのも事実だった。
でも彼はそう思っていないかもーーそう思った時、彼が口を開いた。
「今日は日曜日だけど、何か予定とか入ってる?」
「ううん、溜まった洗濯物と買い物と、見たかったドラマを見るくらい」
昨日と同じセリフが口から出たものだから、二人して吹き出してしまう。
「まぁいつでも出来ることだけどね」
「それならもう少し一緒にいない?」
ドキッとした。期待し始める自分がいる。
誠さんの顔を覗き込むと、気持ちよさそうにすやすやと眠っている。とはいえ、私だってこんなにスッキリした朝は久しぶりだった。
昨日出会ったばかりだし、愛があるわけじゃない。でもお互いに溜め込んでいた欲望は相当なものだった。はっきり言って大満足だったし、彼くらいのしつこさが私にはちょうどいいって実感した。
布団から出ようか悩んでいるど、彼の腕が伸びてきて抱きしめられてしまう。こんなふうに男の人の腕に抱かれて目覚めるなんて初めてだから、少しドキドキした。だってこういうシチュエーション、すごく憧れていた。
「おはよう」
声をかけると、誠さんはゆっくりと目を覚ます。同じベッドに私がいると知ったら驚くだろうなーーそう思っていたのに、誠さんはにっこり微笑むと、私の体をギュッと抱きしめたのだ。
「おはよう、茜さん。昨日はしつこくしちゃってごめんなさい」
おぉ、元カノじゃなくて私だってちゃんとわかってた.それだけですごく嬉しい気持ちになる。
「全然。というか、私の方が先に寝落ちしたよね? なんか夢中になりすぎてて、結構したのかな?」
「……いっぱいしました。ゴミ箱を見ていただければわかるかと……」
少しドキドキしながらゴミ箱を覗けば、使用済みのゴムがそれはたくさん捨てられていた。こんなにしたの⁈ 元カレなんか、一回で限界だった。しかしそれにしては、体の痛みは感じなかった。
「どうやら私たち、体の相性はばっちりみたい」
「体も、だといいな。俺は茜さんとのお喋りも楽しかったから」
「……本当?」
恥ずかしくて俯きがちに尋ねたけど、視線が絡み合った瞬間、どちらからともなくキスをした。それが自然と出来たことに驚いた。
とはいえ、これは一夜だけの関係。でも……一夜だけではもったいない気がするくらい、ピタリと重なり合う何かを感じていたのも事実だった。
でも彼はそう思っていないかもーーそう思った時、彼が口を開いた。
「今日は日曜日だけど、何か予定とか入ってる?」
「ううん、溜まった洗濯物と買い物と、見たかったドラマを見るくらい」
昨日と同じセリフが口から出たものだから、二人して吹き出してしまう。
「まぁいつでも出来ることだけどね」
「それならもう少し一緒にいない?」
ドキッとした。期待し始める自分がいる。