「もう!弥編のせいだよ?このままだと1日が終わっちゃう!」

「え?え?」

弥編はまだ海漣に振り回されている。

そろそろ慣れていいと思うのだが。

「よし!外出許可は事後報告で取ろう!とりま、行こ?門限来ちゃうよ!?」

それは…セーフなのか?

というか門限なるものが存在していたとは、

「ほら、二人共私の手を握って!」

海漣が私達の手を取る。

「これで、いい??」

「握ったわよ」

「ちょ、二人共強すぎるって!手ぇ潰れる!」

「ご、ごめんなさい」

「ごめん、大丈夫?」

「もう!気をつけてね?じゃあ飛ぶよー!」

「あ、ごめん。携帯落としちゃっ」

「え?どうしたの?」

あ…。

そう思っても、時すでに遅し。

海漣は光に包まれ、いつの間にか消えていた。

どうしよう。

こんなことになるんだったら、連絡先を交換しておけばよかった。

前の私を恨めしく思う。

さて、どうしようか。