「えー、典人参加しねーの?」
「樋口さんいないとつまんないですよー!」
「どーしても無理っすか?」
口々に止める言葉を言う社員たち。
それでも..............................
「いやー、ごめん、
ほんと、今日はほんとにパス。ごめんな?」
社員たちの言葉に、
意思を変えることもなく。
そのまま、私たちに背を向ける樋口さん。
でも、その足元は、
なんだかフラついてるようにも見えて。
(ひっ、樋口さんがケガでもしたら大変っ!)
そう思ったら止められなくて。
「私、飲み過ぎたので抜けます!」
私はそう伝えると。
─────無我夢中で樋口さんを追いかけた。