そんな関係が1年以上続いた頃だった。

安田運送には日曜日に電話当番と急ぎの配達のみの午前中勤務の時がたまにある。

秋山さんの当番の日に近くの指定された場所に来て欲しいと電話があった。

真綾が行くと車を置いて秋山さんの車に乗り出発した。

「どこ行くの?」

「んー、いいとこ(笑)っつうか話もある、ずっと迷ってた事とか話したい」

いつも昼休みの短い時間だからさと笑って話してきた。


たまに仕事終わりには電話をくれてまるで彼氏のように話してはいたが全部秋山さんからの連絡のみだった。

それでも真綾はよかったし、楽しかった。

秋山さんは家からは少し離れた所のラブホテルに入って行った。

真綾はもちろん初めてでついキョロキョロしていた。

駐車場に車を停めてナンバーを衝立で隠す。

慣れてるとふふっと何だかおかしくなってしまった。

そのまま部屋に入り鍵を閉める。

「腹減った、昼食った?」

「食べたよ、まだなら食べていいよ」

「先にお前を食ってからな」

大きなベッドに押し倒されて服を脱がされる。

「…恥ずかしい」

「今さら(笑)」

「だって…いつもと違うでしょ?」

「まぁ…本当は日曜日出勤の時は誘うつもりだった、でも…」

「優香ちゃんが待ってるしね」

「お前はやっぱり俺を理解してくれるな」

話しながらお互い服を脱ぎ初めて体を重ねて抱き合った。