「社長の娘だったら北中学?」

「はい」

「歳は?」

「25の歳ですね」

「じゃあ俺の妹と同級生だ」

「えっ、そうなんですか?確かに秋山さんていましたけど同じクラスにはなったことはないです」

「そっか、俺、年子だから26歳」

「部活とかは?」

「入ってないー(笑)結構ヤンチャしてたからさ」

確かに妹さんもちょっと素行が悪いグループにいたような…でも秋山さんはかっこいいし、細いけど筋肉もがっつりついていて、話も中学の時の事とかで盛り上がって楽しい会だった。

それからは私は自然に秋山さんを見ていた…

追加の配達伝票を私は自分が必ず手渡しで持っていくし、そうするとニコニコしながら「ありがとう」と言ってくれる。

昼休みには何人かがキャッチボールをしたり、この前の飲み会のメンバーが集まっていたら私も話に行った。

どうやら有志でソフトボールのチームを作っているらしい。

この前は育休をとる男子社員がソフトボールのメンバーだったみたいで、仲間でお祝いをしたらしいと後で聞いた。

実はスポーツは何でも好きな真綾だからキャッチボールもたまにいれてもらった。

「今度試合があるけど真綾ちゃんも見に来る?」

とメンバーさんに誘われてしまった。