僕たちが屋上に着くと、消火用のバケツの水とろうそく、チャッカマンが準備してあった。
「こんなところで花火なんてして、怒られないんですか。」
「大丈夫、大丈夫。なんたってこの準備は我らの顧問藤野ティーがやってくれたのだからね。」
と先輩は自信満々に言った。
「凛先輩がドヤってすることじゃないと思います。」
「もう、この後輩ちゃん可愛くない。」
「可愛くなくて結構です。」
凛先輩と話している間にもう用意は終わっていた。
「じゃあ、やろっか。」
パチパチと煙を上げてたくさんの光の粒が舞う。赤、青、黃、緑、白などの様々な色の小さい粒が弾けて、舞いながら、自分の役目を果たしたかのように少しづつ暗くなり、やがて何もなかったかのように消えていく。それは、とてもはかない姿だった。
「きれいでしょ、後輩ちゃん。」
「はい、とても。」
「帰らなくてよかったね、後輩ちゃん。」
「あれは先輩が起きないから、脅すためのただの冗談なので、帰る気はさらさらなかったです。」
「ほんとかな、可愛い後輩ちゃん。」
「さっき可愛くないって言いませんでしたか。」
「先輩、知らない。なんのことだろう。」
全くこの先輩は、と心の中で思っていると先輩がいきなりすごい勢いでこっちを振り返った。
「ねえ、後輩ちゃん。線香花火しよ。」
と言うと僕の返事も聞かずに線香花火を取り出した。
「こんなところで花火なんてして、怒られないんですか。」
「大丈夫、大丈夫。なんたってこの準備は我らの顧問藤野ティーがやってくれたのだからね。」
と先輩は自信満々に言った。
「凛先輩がドヤってすることじゃないと思います。」
「もう、この後輩ちゃん可愛くない。」
「可愛くなくて結構です。」
凛先輩と話している間にもう用意は終わっていた。
「じゃあ、やろっか。」
パチパチと煙を上げてたくさんの光の粒が舞う。赤、青、黃、緑、白などの様々な色の小さい粒が弾けて、舞いながら、自分の役目を果たしたかのように少しづつ暗くなり、やがて何もなかったかのように消えていく。それは、とてもはかない姿だった。
「きれいでしょ、後輩ちゃん。」
「はい、とても。」
「帰らなくてよかったね、後輩ちゃん。」
「あれは先輩が起きないから、脅すためのただの冗談なので、帰る気はさらさらなかったです。」
「ほんとかな、可愛い後輩ちゃん。」
「さっき可愛くないって言いませんでしたか。」
「先輩、知らない。なんのことだろう。」
全くこの先輩は、と心の中で思っていると先輩がいきなりすごい勢いでこっちを振り返った。
「ねえ、後輩ちゃん。線香花火しよ。」
と言うと僕の返事も聞かずに線香花火を取り出した。